2022/02/24

水場の崖で採食するヤマガラ【野鳥:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬 

山中の池の崖になっている岸をトレイルカメラ(無人センサーカメラ)で監視していると、ヤマガラ(Sittiparus varius)が登場しました。 

シーン1:10/28・午前10:30・気温8℃ 
崖の土や木の細根を嘴で啄んでいます。 
採食メニューを見分けられませんが、植物の種子や小さな虫などを食べているのでしょう。
一声鳴いてから右へ飛び去りました。 


シーン2:10/30・午前10:50・気温9℃ 
画面左下(水際)に伸びた木の細根にヤマガラが飛来して止まりました。 
周囲の安全を確認してから池に降り立ったようですが、残念ながらカメラの死角に行ってしまい、ヤマガラの水浴・飲水シーンを撮ることができませんでした。
もう1台のトレイルカメラにも写っていません。

2022/02/23

崖の巣穴に夜な夜な出入りする野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

 

2021年10月下旬
前回の記事:▶ 夜に池の浅瀬を渡る野ネズミ【暗視映像:トレイルカメラ】

里山にある小さな池の岸の山側は崖になっていて、そこに横穴が開いています。 
横穴のひとつにトレイルカメラ(無人センサーカメラ)を仕込んで、水場にやって来る野生動物や野鳥を撮影してきました。 
その穴は夜行性の野ネズミ(ノネズミ)が出入りする巣穴であることが分かってきました。 
2台のカメラを別アングルで設置して監視した10月下旬の記録をまとめました。 
後半は気温のデータも取得できました。
気温4〜5℃という寒い夜でも野ネズミは活発に動き回ることが分かり、驚きました。


シーン1:10/21・午後19:30 
巣口付近だけを見ても複雑なトンネル網が形成されていて、あちこちに通り抜けられるようです。 
巣穴から出た野ネズミは左の崖を斜め上に走り去りました。 


シーン2:10/22・午後22:57 
翌日の晩もほぼ同じルートで巣穴の左に外出しました。 
登場する野ネズミは同一個体なのかな? 


シーン3:10/24・午後17:30 
出巣すると、珍しく右へ走り去りました。 


シーン4:10/25・午後19:32 
崖の巣口に仕込んだトレイルカメラで撮れた暗視映像です。 
池の左岸の水面をチョロチョロと走って来ます。 
池に積もった落ち葉や落枝を伝い歩けば、体重の軽い野ネズミは水に濡れずに歩けるようです。 
崖を登ると、カメラの前を右往左往しています。 
前日まで無かったカメラが巣口を塞いでいるので、戸惑っているのでしょう。 


シーン5:10/27・午後21:22 
2日後の晩にもほぼ同ルートで左岸から登場しました。 
崖を登ってカメラのすぐ前を右往左往。 


シーン6:10/28・午後21:10頃・気温4℃ 
トレイルカメラを仕込んだ崖の横穴から巣口まで出てきた野ネズミが、トレイルカメラの周囲を何度もぐるぐる回っています。 
巣口に置かれたカメラがいかにも邪魔そうですが、隙間から通り抜けることはできています。 
このときトレイルカメラ(104×75×43mm)自体が野ネズミの大きさの比較対象物となっています。 
ようやく外出すると、崖を右下に降りて行きました。 
と思いきや、すぐに駆け戻り、巣穴の左の急な崖を直登して姿を消しました。 
小雨がぱらついているようです。 


シーン7:10/29・午後19:30頃・気温5℃ 
野ネズミが外出から帰って来ました。 
崖の急斜面をチョロチョロと右下に降りてきます。 
なぜか巣穴には入らずに、通り過ぎました。 


登場する野ネズミがヒメネズミ(Apodemus argenteus)またはアカネズミ(Apodemus speciosus)のどちらなのか、映像で見分けられる方がいらっしゃいましたら教えてください。 
小型で木登りができるヒメネズミは樹上性らしいので、私が見ているのはアカネズミかな?と思っていました。 
ところが、ヒメネズミも地上で活動したり地中の巣穴を使うことがあるらしいので、決めつけられないのだそうです。 

野ネズミについて勉強しようと、今泉吉晴『野ネズミの森』を読んでみました。 
私が見ている崖の横穴は、野ネズミの繁殖用の巣穴ではなく食事用の隠れ家なのかもしれません。
 野ネズミは、たいていの場合、食事をかくれ場のなかでします。(中略)野ネズミたちは、満腹になると、はこんだ種子を、穴をほってうめていたのです。(p18より引用)
 アカネズミは、ヒマワリの種子のように、かんたんになかみをとりだせる食べ物だと、ひろったその場で食べることもあります。でも、クルミの殻は、かたくて、なかなかなかみをとりだせません。(中略)時間のかかる食事をするアカネズミには、安心できる食事場がひつようなのです。(p34より引用)
今季はストイックに給餌無しで撮影しました。 
来季の計画としては、ヒマワリの種子やドングリ、オニグルミの実などを巣穴の近くに置いて給餌してみたら、面白そうです。

2022/02/22

昼間と同じ止まり木を塒とするカワウ、夕方に飛び去るカワウ(野鳥)

 

2021年11月中旬・午後15:52〜17:00・晴れ(日の入り時刻は午後16:27) 

川の右岸に並ぶ倒木がカワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)集団の休むコロニーとなっています。 
例年の観察では、夕方になると塒(ねぐら)入りのために止まり木から飛び去るはずです。 
その一部始終を記録するために、日没の30分前後(延べ1時間)をひたすら愚直に長撮りしてみました。 
川は画面の手前から奥に向かって流れています。 

川の水音も心地よく、ただボーッと眺めていられる癒やしの映像かもしれません。 
映像をじっくり見れば、何か私が見落としたような面白い現象や行動が発見できるかもしれません。 
薄暗くなるにつれて、カメラの設定で感度を最大まで上げました。 
自然光で撮影できる限界まで粘りました。 

最後は真っ暗になりカワウのシルエットも見えなくなりました。 
右岸の倒木からは続々と離れて下流に飛び去り、遂には1羽も居なくなりました。 (これは例年通り) 
ところが、長い倒木には5、6羽のカワウがそのまま居残って夜を過ごしていました。 
私にとって、これは意外な結果です。 

この流域はカワウの漁場でもあるので、昼間と同じ止まり木で寝た個体は朝一番に潜水漁をすることが可能です。 
一方、他の多くの個体は、少し遠くの河畔林にある集団塒から早朝に漁場まで飛んでくる必要があります(朝晩の通勤コスト)。 
右岸にいくつも並ぶ短い倒木は水面/地面から低い位置にあるので、そこを塒とするには夜行性の捕食者に襲われるリスクが高過ぎるという判断かもしれません。 
具体的な捕食者としてはイタチやハクビシンなどが候補に上げられそうです。
長い倒木で休むカワウを狙って岸から捕食者が丸木橋をこっそり渡って来ようとしても振動で気づかれてしまいます。
つまり私の考えでは、長い倒木こそ止まり木として優良物件になるでしょう。
今年は大雨の増水で短い倒木が一部流失したり、侵食された右岸から新たにニセアカシアの高木が2本、川を跨ぐように倒れたりして、止まり木の状況が大きく変わりました。(自然の撹乱) 
カワウは臨機応変に対応していることが分かりました。 

ちなみに、川面の手前にはマガモ♀♂の群れが、奥にはカルガモの群れが住み分けるように集まっています。 
川面に浮かぶカモ類はそのまま夜の集団塒となります。 
カイツブリと思われる小型の水鳥がときどき夕方の川面を疾走していました。 

次はこの映像素材を早回し加工してみましょう。 
私は止まり木に並ぶカワウの離合集散の時間的パターンに興味があるのです。 

つづく→

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