2018/11/13

深夜のコナラ樹液酒場に来たザトウムシ【暗視映像】



2018年8月中旬・午前4:42頃

里山で定点観察しているコナラの樹液酒場を夜明け前に見に行くと、意外な生物と出会いました。
(ちなみに日の出時刻は、午前4:51。)

まず赤外線の暗視カメラで撮ると、ザトウムシの仲間が2匹、根元近くの苔むした幹で長い歩脚を屈伸させていました。
夜な夜な樹液を吸汁する習性があるのか、夜行性動物がたまたま通りかかっただけなのか、分かりません。
カメラを近づけると逃げ出してしまうのは、私の立てる物音や振動に対して非常に敏感なのか、それともまさか赤外線が見えるのでしょうか?

次に白色LEDを点灯したら、眩しい光を警戒して脚の屈伸運動を止めてしまいました。
可視光で見ると意外なことに、2匹の胴体(頭胸部+腹部)の色が違いました。(灰色の個体と、見慣れない褐色の個体)
私はザトウムシについて疎いので、2匹が別種なのか、それとも発育ステージや性別の違いによって色が変わるのか、まるで分かりません。

最後に私が息を吹きかけたら、ザトウムシは慌てて逃げ出し見失ってしまいました。
ストロボ写真を撮れなかったのは、残念でした。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


池の岩で甲羅干しするクサガメ♂



2018年8月上旬

蓮池の岩場でクサガメ♂(Mauremys reevesii)が日光浴していました。
この日は一匹しか居ませんでした。
たまに首を伸縮してキョロキョロ辺りを見ています。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


クサガメ:側面@蓮池:岩+甲羅干し
クサガメ:背面@蓮池:岩+甲羅干し

2018/11/12

キイロスズメバチ♀の体に粘りつくメマツヨイグサの花粉の企み



2018年8月中旬・午前6:18

用水路沿いの原っぱ(休耕地)に咲いたメマツヨイグサの群落でキイロスズメバチVespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が朝早くから訪花していました。

初めは茎を蕾まで登ると、身繕いをして体に付いた黄色い花粉を落としてから飛び立ちました。
次はメマツヨイグサの花で吸蜜します。
花から飛び去る際に、粘り気のある花粉がキイロスズメバチ♀の体に付着していることがよくわかります。
メマツヨイグサの花粉が納豆のように糸を引いている様子を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
送粉者の体に花粉がちょっと触れただけでもまとわりつくようにマツヨイグサの仲間は進化して、次の花へ運んでもらい授粉のチャンスを高めているのです。
朝露の水滴もキイロスズメバチの体に付着していました。


▼関連記事
トラマルハナバチ♀の体に粘りつくメマツヨイグサの花粉の企み


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


キイロスズメバチ♀@メマツヨイグサ訪花吸蜜
キイロスズメバチ♀@メマツヨイグサ訪花吸蜜

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