2018/09/21

飛べ!ニホンカブラハバチ



2018年5月上旬

川沿いの土手の草むらでニホンカブラハバチ(Athalia japonica)がマメ科の葉(種名不詳)から飛び立ちました。
土手に咲き乱れるカキドオシの花で吸蜜するのかどうか気になりますが、見失ってしまいました。

ハバチについては全くの勉強不足です。
成虫で越冬するのだろうか?



【追記】
森林学の解説書、西口親雄『森はナゾがいっぱい』を読んでいたら、私の疑問が解決しました。
・ハバチの仲間は、みんな、土中(落葉層)で、幼虫態で、越冬する。(中略)これは、蛾類の越冬の仕方と、おおいに異なる。
・ハバチでは、21種のうち、土中幼虫越冬が18種、樹上幼虫越冬が2種、樹上卵越冬が1種で、土中幼虫越冬が圧倒的(86%)に多かった。 (@p206より引用)


ニホンカブラハバチ@葉上

高圧線鉄塔の巣で羽繕い、羽ばたき練習するハシボソガラスの雛鳥(野鳥)



2018年5月中旬


▼前回の記事
前年と同じ高圧線鉄塔の巣で抱卵を始めたハシボソガラス(野鳥)

定点観察の空白期間がかなり開いてしまいました。
今季は樹上に営巣したカラスの巣を優先して調べていたからです。

久しぶりに様子を見に行くと、高圧線鉄塔#19に作られた巣の中でハシボソガラス(Corvus corone)の雛が留守番しながら羽繕いしていました。
このときは未だ1羽しか姿が見えません。
他の雛鳥は巣の中で座っていると、下からはなかなか見えないのです。

鉄塔に近づいてから続きを撮ろうとしたら、親鳥の帰巣および給餌シーンを撮り損ねてしまいました。
画面の左で鉄骨に止まって巣の外を見張っているのが親鳥です。
在巣の雛は少なくとも3羽いることが分かりました。
ときどき元気に羽ばたきの練習をしています。
親鳥が鉄骨から鉄骨へピョンと跳んで移動し、今度は逆の方角を見張っています。

最後にようやく親鳥が鉄塔から滑空し、巣を離れました。
雛に与える餌を探しに行ったのです。

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。

つづく→雛に給餌し糞を巣の外へ捨てに行くハシボソガラスの親鳥(野鳥


ハシボソガラス雛(野鳥)@巣:高圧線鉄塔#19+羽繕い
ハシボソガラス親鳥+雛(野鳥)@巣:高圧線鉄塔#19

2018/09/20

棚網に給餌したワラジムシを嫌うクサグモ(蜘蛛)



2018年7月上旬

農道と用水路の間に生えたタケニグサの群落でおそらくクサグモ(Agelena silvatica)と思われるクモの棚網を見つけました。
棚網の地上からの高さは約85cm。
クモを採集していないので、性別やステージ(幼体か成体か)については真面目に検討していません。

近くの杉の幹で見つけたワラジムシ(Porcellio scaber)をクサグモの棚網に給餌してみました。
雨の水滴が付いた棚網に生き餌を乗せると、管状住居からクサグモが素早く飛び出して捕獲しました。
このとき獲物に噛み付いたかどうかは不明ですが、糸でラッピングはしませんでした。
ところがこのクサグモは獲物を持ち帰らずすぐに住居へ戻ってしまいました。
ワラジムシを恐れているのか、それとも満腹なのかな?

アングルを変更して住居内のクサグモの顔を正面から狙うと、恐ろしげな牙が動いていました。
歩脚の先(跗節)を甘噛みしているので、一種の身繕いなのでしょう。
住居の背後で、さきほど給餌したワラジムシが逃げようと棚網を横断しています。
棚網の振動を感知したクサグモが反応し、獲物に向き直ると再び獲物に駆け寄りました。
獲物を噛んだかどうか、今回もよく見えません。(触肢の先で触れただけ?)
またもや獲物をすぐに手放してしまい、その場に残したままクサグモは住居に帰ってしまいました。
難を逃れたワラジムシは棚網を逃げ始めたので、どうやら体を麻痺させる毒液を注入されていないようです。
必死で逃げるワラジムシが棚網の端のタケニグサの葉に到達し、一息つきました。
虎口を逃れたワラジムシはその後、網から地面に落ちて逃げて行きました。(無事に生還!)

一方、トンネル状の住居に戻ったクサグモは何か食べ残しを食べ始めました。
体外消化された獲物は黒い物体と化していて、同定不能です。

今回どうしてクサグモはワラジムシを捕食しなかったのか、とても気になります。
幾つか思いついた仮説を検討してみます。

(1)棚網の振動で反射的に反応したものの、たまたまこのときは満腹状態だったのでしょうか?
隠れ家に戻って食餌を再開しましたし、後で別の獲物(昆虫)を棚網に給餌したら捕食しました。(映像公開予定)
したがって、この可能性は否定できます。

(2)天敵(捕食者)に襲われたワラジムシは何か忌避物質を出すのでしょうか? 
そんな話は聞いたことがありませんが、もし本当なら面白いですね。
親戚のダンゴムシをもしクサグモに給餌したらどうなるでしょうか?

ダンゴムシのように体を丸めて自衛できないワラジムシが長い進化を経て生き残ってこれたのは、何か秘密があるはずです。

(3)ワラジムシはクモ毒に対して免疫があるのでしょうか?

以前、飼育下で別種の徘徊性クモにワラジムシを給餌したら問題なく捕食したので、仮説(2)(3)の可能性も低いと思います。

▼関連記事
ワラジムシを捕食するエビチャコモリグモ♀



※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


このクサグモは食欲が無いのかどうか、別の獲物を与えてみましょう。


つづく→クサグモ(蜘蛛)の棚網から脱出するセマダラコガネ黒色型


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