2018/06/13

越冬中のツマグロオオヨコバイ成虫を室内で見つけた!



2018年2月上旬

深夜、台所の天井隅に色鮮やかな(黄緑色の)1匹のツマグロオオヨコバイBothrogonia ferruginea)が止まっていました。

ツマグロオオヨコバイはありふれた昆虫ですが、成虫で冬越しするとは知りませんでした。
極寒の屋外から暖かい室内に迷い込んだのか、それとも室内のどこかで休眠越冬中に目覚めてしまって天井隅に移動してきたのかもしれません。
室温を測るべきだったのに、忘れてしまいました。

ビデオカメラで撮りながらツマグロオオヨコバイの体に箸の先で触れると反射的に擬死落下したので、生きていることが分かりました。
床に落ちた後はどこに紛れ込んだのか、見失ってしまいました。
(受け皿を用意しておけばよかった…。)


3日後の午後、同じ台所の窓際で緩慢に徘徊していたツマグロオオヨコバイを発見。
おそらく同一個体だと思います。
(それとも台所のどこかで集団越冬しているのか?!)
採取して1mm方眼紙に載せると、ゆっくり歩き回りました。

静止すると、前脚で触角を交互に擦りました。
この化粧(身繕い)の様子がなんとも可愛らしいですね。
近くに置いてあった黄色のプラスチックケースに登ったところを指で触れると、翅を広げジャンプ(跳躍)しながら飛び立ちました。
このときの室温は25℃。

真冬の雪国で生きた昆虫(しかも成虫)に出会えたのは、ささやかな喜びでした。


【追記】
ツマグロオオヨコバイは成虫で越冬する。葉っぱの裏側などをのぞくと、冬に群れになって寒さをしのいでいる様子が観察できる。(p49より引用)

そこに掲載されている生態写真がとても見事で説得力がありました。 

ここ雪国でも常緑植物の葉裏に集団越冬しているのでしょうか?

私は未だ見つけたことがありません。

凍死を免れたとしても、厳しい冬の間に腹を空かせた鳥に捕食されてしまうのではないかと思ってしまいます。





ツマグロオオヨコバイ越冬@天井
ツマグロオオヨコバイ越冬@天井
ツマグロオオヨコバイ越冬@方眼紙

葉桜の花蜜を吸うヒヨドリ(野鳥)



2017年5月上旬

郊外の道端に育ったソメイヨシノの老木で花が散りつつある葉桜の状態でした。

一羽のヒヨドリHypsipetes amaurotis)が訪花していました。
細い枝でも逆さまにぶら下がった姿勢で嘴を花につっこみ、器用に吸蜜します。

次から次へと訪花するヒヨドリの嘴は桜の花粉で汚れています。
この時期は未だ活動する虫の数が少ないので、もしかすると桜の花の受粉を主に担っているのは昆虫ではなくヒヨドリなのかもしれません。
(桜は鳥媒花か虫媒花なのか?)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。


2018/06/12

初期巣にアリ避けを塗布するキボシアシナガバチ創設女王



2016年6月上旬

山間部の峠道の横に生えたタラノキ灌木の葉裏にキボシアシナガバチPolistes nipponensis)の初期巣を見つけました。
葉裏の主脈に巣柄を固定し、巣盤を吊り下げています。
育房内には白い卵が既に産み付けられていました。
巣を真下から見上げるアングルを現場で確保できなかったために、育房数や卵数をカウントできませんでした。
創設女王が育房を忙しなく点検して回ります。
そのついでに女王蜂は、巣盤の上部や巣柄、育房壁に腹部下面を擦り付けていました。

この行動は天敵であるアリが巣に侵入しないように、アリが忌避する物質を巣に塗布しているのでしょう。
アシナガバチ♀は腹部末端節の腹板基部に開口したヴァン・デル・ヴェフト腺からアリ避け物質を分泌するのだそうです。
単独営巣期は特に、女王が外役に出かけると巣は完全に留守(無防備)になりますから、真剣なアリ対策が必要になるのです。
外出の前にこの行動をよく行います。

つづく→タラノキの葉裏で初期巣を増築するキボシアシナガバチ創設女王



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