2016年11月上旬・午後15:39〜16:09(日の入り時刻は16:35)
川面に浮かぶ2羽のコハクチョウ(Cygnus columbianus bewickii)を撮影。
塒入りが始まる時間には未だ早いようで、川にはこの2羽しかいませんでした。
元々は岸辺に近い浅瀬に居たのですが、私が撮り始めると警戒して川の中央部に移動しました。
長い首を曲げて丹念に羽繕いしています。
岩波科学ライブラリー:藤田祐樹『ハトはなぜ首を振って歩くのか』によれば、
鳥の世界では(中略)首の骨の数が種によって異なっている。12個~13個が一般的だが、ハクチョウでは23個もある。これだけ首が多いと、首をかなり自由自在に動かすことができる。
鳥たちの首がどれほどよく動くのかは、羽づくろいの様子を見ればわかる。彼らは、首をぐいっと曲げて、くちばしを尾の付け根にある皮脂腺までもっていき、そこから分泌される油をくちばしにつけ、さらに体中の羽毛にぬりつつ羽根の乱れを整える。首が長くて本当によく動くから、尾の付け根にもくちばしがとどくし、全身の羽毛を整えることができるのだ。 (p54-55より引用)
この2羽は番なのか、付かず離れず川面を移動しています。
互いの行動をすぐに真似するのは番が親愛の情を示しているのか、微笑ましく思いました。
西日を浴びた白鳥の姿は美しく、なかなか絵になりますね(フォトジェニック)。
カルガモの群れがコハクチョウの近くに来て水浴を始めても、互いに無関心でした。
日陰の岸辺近くに来ると、コハクチョウは川の水を飲み始めました。(@3:50〜)
嘴で川の水を救うと頭を挙げて喉に水を流し込んでいます。
それまでにも嘴を水面に浸すことはありましたが、水を飲んではいませんでした。
体を掻いた時に黒い足が見えました。
※ 日陰のシーンのみ自動色調補正を施しています。(@3.51-5.29, 7.12-8.56)
2017年7月下旬・午前8:42〜8:46
住宅地の板塀に絡みつくように繁茂したヘクソカズラの群落でクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が忙しなく訪花していました。
後脚の花粉籠が空荷だったので、吸蜜シーンをよく観察すると、正当訪花していませんでした。
毎回必ず白い花筒の根元を外側から噛み切って穿孔し、その穴から舌を差し込んで蜜腺を舐めていました。
舌の短い種類のハナバチがよく行うこのような吸蜜法を盗蜜行動と呼びます。
ヘクソカズラの雄しべにも雌しべにも触れないので受粉に全く関与しません。
植物の立場にしてみれば、せっかく受粉行為の報酬として生産した花蜜の盗られ損になりますから、クロマルハナバチは招かれざる客です。
クロマルハナバチと同じく盗蜜の常習犯であるクマバチも同時にこの群落で訪花していたため、既にほとんどの花筒に穿孔跡が残されていました。
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ヘクソカズラの花で盗蜜するクマバチ♀
つまり今回の場合、クロマルハナバチは二次盗蜜者と呼ぶのがふさわしいのかもしれません。
(最初に穿孔した一次盗蜜者はどちらの蜂なのか、不明です。)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
実は同じテーマで4年前にも記事にしています。
改めて動画を撮り直してみました。
少しは撮影技術が向上しているかな?
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ヘクソカズラの花で盗蜜するクロマルハナバチ♀
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| クロマルハナバチ♀@ヘクソカズラ訪花+穿孔盗蜜 |
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| クロマルハナバチ♀@ヘクソカズラ訪花+穿孔盗蜜 |
2018年1月上旬
▼前回の記事
潜水漁で川虫を捕食するカワガラス(冬の野鳥)
街中を流れる川の、雪が積もった中洲を拠点にカワガラス(Cinclus pallasii)が潜水漁を続けています。
今度は水中で細長いミミズのような獲物(小魚?)を捕らえ、川岸の岩に持ち帰りました。
かなりの大物です!
ピチピチと暴れる獲物を岩に繰り返し叩きつけて殺します。
おそらくミミズではなくて、小さな川魚のようです。
この作業中に勢い余って獲物を何度も落としてしまうのですが、獲物はもう動かなく(逃げなく)なりました。
しめた獲物をようやく丸飲みにしました。
食後は川岸から川の水を飲み何度も嘴をゆすぎます。
すぐにまた入水し、潜水漁を再開。
厳冬期に冷たい雪解け水が流れる川で潜水漁を続けるカワガラスは、どんな優れたウェットスーツ(ドライスーツ)を着ているのでしょう?
水を弾き断熱性に優れたダウン(羽毛)の素材に秘密があるはずです。
※ いつものように動画編集時に手ブレ補正処理を施したら、川の流れが絶えず写り込んでいるために、副作用で却っておかしな映像(グニャグニャして、ちょっと気持ち悪い映像)になってしまうのです。
せめて一脚を持ち歩くべきですね。
ここまでが同じ日に同一個体のカワガラスを連続観察した記録です。
望遠レンズを付けた重いカメラを手で持ち、かなり粘って動画を長撮りしたら、腕や肩の筋肉が限界を迎えました。
【追記】
水野仲彦『野鳥のくらし―卵から巣立ちまで』によれば、
平地の汚れた河川では姿は絶対に見られない。(中略)カワガラスの驚異的な耐寒性には感嘆させられる。尾の付け根から分泌される油脂をくちばしで常になすりつけ、体全身が油膜に覆われているためで、水中で翼を使って泳ぐ姿は水を遮断して白く光って見える。(p84より引用)
今回私がカワガラスを見つけた川は平地を流れコンクリートで護岸され、周囲の生活排水も流れ込むような川でした。
餌の乏しい厳冬期に上流(渓流)から下りてきたのでしょう(例外的な移住)。