2018/02/10
ナガボノシロワレモコウの花で採餌するセイヨウミツバチ♀
2017年8月下旬
農業用水路沿いに咲いたナガボノシロワレモコウの群落でセイヨウミツバチ(Apis mellifera)のワーカー♀が訪花していました。
回転集粉のように花穂上でグルグル歩き回りながら、口吻をあちこちに突き刺して吸蜜しています。
後脚の花粉籠に褐色の花粉団子を付けている個体と、空荷の個体がいました。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
流水を背景にすると、手ブレ補正処理のおかしな副作用が出てしまいますね。
Labels:
ハチ・アリ(膜翅目),
訪花
2018/02/09
メマツヨイグサの粘る花粉を舐めるホソヒラタアブ♂
2016年10月下旬
峠道の道端に咲いたメマツヨイグサにホソヒラタアブ(Episyrphus balteatus)またはその仲間が訪花していました。
左右の複眼が頭頂部で接しているので♂ですね。
花蜜目当てに花の奥へ潜り込むのではなく、夢中で花粉を舐めていました。
食事中は翅を半開きにしています。
初め引きの絵で背面から撮っていた時は、前脚を擦り合わせる身繕いのように見えたのですが、横から撮り直すと、葯から花粉を前脚で掻き取りながら口吻を伸縮させて食べていました。
マクロレンズで接写してみると、花粉が粘り糸を引いていることがよく分かります。
まるで糸を引く納豆を食べているみたいですね。
マツヨイグサの仲間の花粉は、夜行性のスズメガなど鱗粉の多い送粉者の体に付着して運んでもらうために、粘着性が高いのが特徴です。
皆さんも指で葯に触れると簡単に確かめられます。
▼関連記事
メマツヨイグサの花粉は糸を引いて粘る
気温が低いせいか、私が近づいてもホソヒラタアブ♂はしばらく逃げずにいてくれたのは助かりました。
同定のため採集しようか迷っていたら、飛んで逃げられました。
この花の花粉を全て食べ尽くす前に満腹になったのでしょう。
道端のメマツヨイグサ群落から伸びた茎が一旦側溝(水は流れていない)に落ち込み、底からまた上に伸びた株に咲いたド根性の花でした。
Labels:
アブ・ハエ・カ・ガガンボ(双翅目),
訪花
ユリズイセンの花で盗蜜するオオフタオビドロバチ
2017年8月下旬
平地の花壇に咲いたユリズイセン(アルストロメリア)の群落でオオフタオビドロバチ(Anterhynchium flavomarginatum)が訪花していました。
吸蜜シーンをよく観察すると、正当訪花せずに花筒の根元の隙間から頭を突っ込んで蜜腺を直接舐めています。
雄しべに体が全く触れませんから、ユリズイセンの受粉を媒介しません。
これは盗蜜行動の一種ですね。
「花弁(花びら)や蕚(がく・花被片)の間から蜜を吸い取る。」タイプの盗蜜です。
茎を登り降りしているのは、獲物のイモムシを探索しているのかな?
(オオフタオビドロバチの性別の見分け方を知りません。)
後半は、葉に止まって身繕いを始めました。
実は、正当訪花っぽいシーンも稀にあったのですが、撮り損ねてしまいました。
ユリズイセンを園芸植物としてヒトが品種改良する間に、花筒が隙間だらけになってしまった、言わばセキュリティがユルユル、ガバガバになってしまったのではないかと思います。
ユリズイセンの原種にはこんな隙間は無かったのではないかと私は予想しています。
しかし、もしユリズイセンが主に球根で増えるのだとしたら、盗蜜されても大した損失は無くて、隙間の無い花筒を進化させて送粉者を限定する(花と虫の共進化)必要があまりないのかもしれません。
あるいは、ユリズイセンの花の形状と長い雄しべ、雌しべから考えると、想定している送粉者はハナバチではなく、大型のアゲハチョウの仲間なのかもしれません。
▼関連記事
ユリズイセンの花蜜を吸うキアゲハ
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
ユリズイセンの花から盗蜜する狩蜂を新たに見つけることができて、とても興奮しました!
(今までのリストは、フタモンアシナガバチ♀とエントツドロバチ♀。)
この日は更にもう一種類の狩蜂が盗蜜していました。(映像公開予定)
【追記】
花が赤い品種のユリズイセンに正当訪花して吸蜜する個体を観察しました。
関連記事(4年後に撮影)▶ アルストロメリアの花蜜を吸うオオフタオビドロバチ♀
Labels:
ハチ・アリ(膜翅目),
化粧,
盗蜜,
訪花
登録:
投稿 (Atom)