2024年8月上旬〜中旬
クズの葉の調位運動(日光に対して位置を調節する運動)をタイムラプス専用カメラ(Brinno TLC200)で2回目の微速度撮影をしてみました。
西向きの土手を覆い尽くすように蔓延るクズ群落を横からではなく、下から見上げるアングルで撮ることにしました。
三脚は同時進行中の他のプロジェクトで使っているので、持参した細竹の廃材4本を針金で束ねて三脚(四脚)を現場で自作しました。
強風が吹いたら倒れそうですが、軽いカメラなので大丈夫でしょう。
前回の反省を活かして、30秒ではなく20秒間隔のインターバル撮影です。
このカメラ機種にはストロボが内蔵されておらず、赤外線による夜間の暗視撮影もできないので、就眠運動の記録はできません。
明るい昼間だけ(午前4:30〜午後19:00)自然光下で撮影するようにタイマーを設定しました。
カメラを8日間(8/5〜8/13)放置して撮れた定点映像を早回し加工した、20x20x10=4000倍速動画をご覧ください。
8/15に現場入りすると、カメラの防水ケース内に水滴が結露していて焦りました。
幸い、中のカメラは壊れておらず、記録メディアの容量一杯まで撮り切っていました。
即席の三脚(四脚)でもアングルが途中でずれることなく、狙ったアングル通りにしっかり固定されていました。
日が落ちる時刻が少しずつ早まり、後半になると、晩にしっかり暗くなります。
クズの葉の向日回避運動(調位運動)がしっかり撮れていました。
夏の太陽が高く登ると、葉柄にある葉枕の動きによって小葉の角度が立ってきて、葉が互いに合わさるように閉じます。
まるで二枚貝の殻がパタンと閉じるようです。
光合成するには日照が強すぎて、葉から蒸散で乾燥してしまうので、対策が必要なのです。
曇ったり雨が降ったり、夕方になって日が沈んだりすると、葉枕が逆に動いて、葉が元のように開きます。
毎日のように雨が降りますが(夕立?)、晴れるとすぐにレンズが乾きます。
クズの葉が大きく育ちすぎると、葉が重すぎて調位運動ができなくなりますから、葉の大きさには上限があるはずです。
赤紫色のクズの花穂が2つだけ写っています。
蔓の先端部がぐるぐる回りながら伸びていく旋回運動も2本、記録されていました。
不思議なことに、今回は旋回の向きが前回とは逆でした。
定説ではクズの蔓の旋回運動は、植物から見て右回り(時計回り)のはずなのに、逆向きだったのです。
関連遺伝子が変異した株の蔓をたまたま撮影したのでしょうか?
※ 動画編集時にコントラストを少し上げました。
満足できるタイムラプス映像が撮れたので、プロジェクトを打ち切ってカメラを撤去しました。
↑【おまけの動画】
早回し加工する前のオリジナル素材の400倍速映像です。
動きが遅い長編動画なので(32:57)、ブログ限定で公開しておきます。
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