2017年6月中旬・早朝6:45頃
道端の花壇に咲いたムラサキツユクサでクロマルハナバチ(Bombus ignitus)のワーカー♀が訪花していました。
後脚の花粉籠に橙色の花粉団子を付けています。
花から花へ忙しなく飛び回るので撮りにくいのですが、花弁が青、白、赤紫の品種に別け隔てなく訪花していました。
十亀好雄『ふしぎな花時計:身近な花で時間を知ろう』という本でムラサキツユクサを調べると、開花したばかりの状態を観察していたことを知りました。
英名のディ・フラワー(day flower)は「一日花」の意味で、花は一日の寿命で終わります。(中略)朝方に開花して午後にはしぼんでしまいます。(中略)花は「一日花」ですが、つぎつぎとつぼみが育ち花を咲かせるので、長いあいだ鑑賞できます。(p54-55より引用)
高圧線の鉄塔#21でのハシボソガラス営巣記録#12
2017年6月上旬・午後14:30〜14:34・天気:小雨
この日の天気は終日、曇りときどき小雨(降水量1mm/h)でした。
いつもの撮影ポイントに行くには、なるべく親鳥に見つからないように毎回遠回りしています。
ところが、営巣地の縄張りに入った辺りで、ハシボソガラス(Corvus corone)の親鳥と思われる個体がクルミ割りをしているシーンに遭遇しました。
道端からクルミの実を拾い上げて飛び上がると、車道の上を横断する電線に止まりました。
そこからクルミをぽとりと自由落下させると、再び道端にクルミが転がりました。
追いかけて地上に降りたカラスが実を咥えて飛び去りましたが、見失いました。
おそらくこのとき既に、何度も落下させた衝撃でクルミの殻が割れていたと思われます。
ハシボソガラスのクルミ割り行動はこれまでに何度も観察していたやり方と同じでした。
私が少し先に進むと、先ほどのカラスが道端で、割れたクルミの実を足でおさえつけながら器用にほじくって食べていました。
クルミはきれいに二つに割れていて、私道と車道に転がっていました。
残る半分の実を食べにカラスが車道まで歩いて来ました。
口の中が黒いので、幼鳥ではなく成鳥と分かりました。
幼鳥はこんなに手際よくクルミの実を割って食べれないはずです。
カラスの羽毛が雨でびっしょり濡れています。(これぞまさしく烏の濡羽色?)
食事中に身震いして羽根から水気を飛ばしました。
食べ終えたカラスは歩いて私道の奥へ移動し、姿を消しました。
私はいそいそと駆け寄り、採食後のクルミの実(食痕)を写真で記録しました。
今年の春はなぜか虫の発生量が少ないので、仕方なく親鳥は手間隙かけてクルミを割り、その中身を雛に給餌しているのですかね?
この後、高圧線鉄塔#21に帰巣して雛に給餌したかどうか、不明です。
親鳥が自分のためにクルミを食べたのか、それとも喉袋に貯めて雛に給餌したのか、見届けられなかったのが残念でした。
素人目には、喉袋は膨らんでいないように見えます。
2016年10月上旬
民家の生垣として植栽されたベニカナメモチ(別名レッドロビン)にキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀が何匹も集まっていました。
最近剪定したばかりの枝の切り口に興味を示し、滲み出る樹液を舐めています。
しかし樹液の量が少ないようで、すぐに飛び立ってしまいます。
同じコロニー出身のワーカーと思われる2匹が枝に仲良く並んで舐めていました。
一旦飛び立っても同じ枝に舞い戻って来ます。
ようやくじっくり撮れたので口元をよく見ると、大顎で枝の樹皮を齧っていました。
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