2017年4月中旬
沈丁花の白い蕾がほころび始めたので、常緑樹の灌木から小枝を採取してきました。
水を入れたペットボトルに生けて、室内で開花する様子を微速度撮影しました。
30秒間隔で約41時間インターバル撮影しました。
花が小さいのでマクロレンズで接写します。
得られた連続写真から30fpsの設定で動画を作成してから、更に4倍速に加工しました。
計算するとリアルタイムに対して、30*30*4=3600倍速の早回し映像になります。
花が咲いてみると、シロバナジンチョウゲと判明。
室内に私の大好きな沈丁花の上品な芳香が強く漂います。
撮影のために照明を一日中当て続けること(長日条件)が植物の開花に影響を及ぼすのかどうか気になるので、本を読んで勉強中です。
幻とされていたフロリゲン(花成ホルモン≠開花ホルモン)を探し求める熾烈な研究の歴史など、植物生理学も勉強してみるとなかなか面白いですね。
ジンチョウゲは小さな花が集まって手毬状になるはずなのに、この枝につく花芽(つぼみ)の数が少ないのは、日当たりの悪い所に植栽されたためでしょう。(日照不足)
沈丁花は陰樹らしいのですけど、それにしても植えた場所の日当たりが悪くて貧弱な枝ぶりでした。
室内での微速度撮影が終了した日に採集地でも元株が少し開花していた。 |
この機会に沈丁花について調べてみると、知らないことばかりでした。
日本にある木は雄株が多く、雌株はほとんど見られない。(wikipediaより引用)確かに小花の奥には黄色い雄しべだけで、雌しべが見当たりませんでした。
『樹木見分けのポイント図鑑』で沈丁花を調べると、
花弁に見えるのは萼片で、筒状の萼の先が4裂したもの(p40より引用)。
【おまけの動画】
同じ素材で早回し速度を変えたバージョンをブログ限定で公開します。
↑5400倍速映像
↑900倍速映像