2017/07/14

シロバナジンチョウゲの開花【3600倍速映像】



2017年4月中旬

沈丁花
の白い蕾がほころび始めたので、常緑樹の灌木から小枝を採取してきました。
水を入れたペットボトルに生けて、室内で開花する様子を微速度撮影しました。
30秒間隔で約41時間インターバル撮影しました。
花が小さいのでマクロレンズで接写します。
得られた連続写真から30fpsの設定で動画を作成してから、更に4倍速に加工しました。
計算するとリアルタイムに対して、30*30*4=3600倍速の早回し映像になります。

花が咲いてみると、シロバナジンチョウゲと判明。
室内に私の大好きな沈丁花の上品な芳香が強く漂います。
撮影のために照明を一日中当て続けること(長日条件)が植物の開花に影響を及ぼすのかどうか気になるので、本を読んで勉強中です。
幻とされていたフロリゲン(花成ホルモン≠開花ホルモン)を探し求める熾烈な研究の歴史など、植物生理学も勉強してみるとなかなか面白いですね。



ジンチョウゲは小さな花が集まって手毬状になるはずなのに、この枝につく花芽(つぼみ)の数が少ないのは、日当たりの悪い所に植栽されたためでしょう。(日照不足)
沈丁花は陰樹らしいのですけど、それにしても植えた場所の日当たりが悪くて貧弱な枝ぶりでした。


室内での微速度撮影が終了した日に採集地でも元株が少し開花していた。

この機会に沈丁花について調べてみると、知らないことばかりでした。

日本にある木は雄株が多く、雌株はほとんど見られない。(wikipediaより引用)
確かに小花の奥には黄色い雄しべだけで、雌しべが見当たりませんでした。

『樹木見分けのポイント図鑑』で沈丁花を調べると、

花弁に見えるのは萼片で、筒状の萼の先が4裂したもの(p40より引用)。



【おまけの動画】
同じ素材で早回し速度を変えたバージョンをブログ限定で公開します。



↑5400倍速映像



↑900倍速映像


交差点にクルミを落として割るハシボソガラス(野鳥)



2017年5月上旬

ハシボソガラスCorvus corone)が交差点でクルミ割りを繰り返していました。
歩道縁石付近でクルミの実を咥えると飛び立ち、交差点の真上の電線に止まりました。
すぐにクルミをポトリと落とします。
空中からの投げ落としではなく、電線の高さから離して自由落下させ、舗装された道にぶつけています。
落としたクルミが交差点から転がってしまい、カラスは慌てて追いかけました。

しばらくすると、いつの間にか交差点の中央にカラスが戻ってクルミを啄んでいました。
大型バンが近づいても路上のカラスは恐れません。
車線の違いと赤信号で停車することを理解しているようです。
クルミを咥えて飛び立つと急上昇し、交差点の真上の電線に止まりました。
信号が青に変わった直後、クルミを落としました。
発進したバンの真ん前に落ちればタイヤで踏んで割れたはずですが、残念ながらクルミは少しずれて反対車線に落ちました。
カラスは拾ったクルミを咥えて道の横にどきました。
ようやく固い殻が割れたのかな?

当地のハシボソガラスも遂に仙台のカラスみたいにクルミの殻を車に轢かせて割る方法を編み出したのか?と興奮したのですが、残念ながら一歩手前の未だ不完全な手法でした。
試行錯誤の途上らしい。
一度獲得した「投げ落とし」の技を捨てて、「一時停車中の車のタイヤの前に置く」方法を編み出すのは、かなり難しい知的ミッションなのでしょう。
この田舎道は交通量がさほど多くないので、車を利用したクルミ割り法を新たに獲得するのは不利かもしれません。
大型車に踏まれるとクルミが粉々に割れてしまいかえって中の実を食べづらくなるので、クルミを車に割らせる食文化はあまり広まらない、という説も聞いたことがあります。(だから仙台のカラスが車に轢かせてクルミを割るのは、遊びやゲームの要素が強いのではないか?という説)

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。



▼関連記事
交差点で車にクルミを割らせようとするハシボソガラス(野鳥)

約2年前に観察した記録です。
今回撮影した交差点とは同じ道の一つ隣の交差点で、約460mしか離れていません。
場所が近いので、この辺りを縄張りとする同一個体(またはその子孫)の可能性もありますね。




2017/07/13

白梅の開花【1800倍速映像】



2017年4月中旬

3日前に蕾(花芽)のついた白梅の枝を採取していきました。
水を入れたペットボトルに生けると、野外は寒の戻りで冷え込んでも暖かい室内で蕾が続々と開花してきます。

蕾がほころんで開花する様子を20秒間隔で約24時間インターバル撮影してみました。
得られた連続写真から15fpsの設定で動画化してから、更に6倍速に加工しました。
つまり、計算するとリアルタイムに対して20*15*6=1800倍速の早回し映像ということになります。



【おまけの動画】


↑1200倍速映像



↑オリジナルの映像素材(300倍速映像)

早回し速度を落としたバージョンをブログ限定で公開します。


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