2017/06/02

キジバトの飛び立ち【野鳥:ハイスピード動画】



2016年10月上旬

山麓の農村でキジバトStreptopelia orientalis)が電線に止まっていました。
飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
少し向きを変えてから飛び立つと、民家の屋根を越えて山の方へ飛び去りました。

※ 逆光のため、動画編集時に自動色調補正を施しています。


2017/06/01

ハクセキレイの集団塒に紛れ込むムクドリ(野鳥)



2017年3月中旬・午後18:05前後

▼前回の記事
春の訪れとともに電柱の集団塒に戻ってきたハクセキレイ(野鳥)

ハクセキレイMotacilla alba lugens)の群れが塒入りしている電柱Sに、なぜか1羽のムクドリSturnus cineraceus)が迷い込みました。
冒頭では電柱の天辺にムクドリが止まっています。
ムクドリが電柱をピョンピョンと上へ下へと移動すると、近くのハクセキレイは遠慮して少し逃げ回っているように見えました。
体格で劣るものの数で圧倒しているハクセキレイは、塒からムクドリを追い払ったり排斥したりしませんでした。
激しい喧嘩にはならず、ムクドリもいつの間にか居なくなりました。
そのまま塒で混群になれば画期的だ!と期待したのですが、ムクドリの集団塒は別な所にあるはずです。
こんな事件を目撃したのは初めてで、興味深く思いました。
ムクドリにしてみれば、ハクセキレイをからかって遊んでいたのでしょうか?

※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
日没後で暗い上に逆光なので、シルエットだけではやや分かりにくいですね。


つづく→春の大雪が降った宵のハクセキレイ(冬の野鳥)塒入り:前編

2017/05/31

春の訪れとともに電柱の集団塒に戻ってきたハクセキレイ(野鳥)

【これまでの経緯】

昨年の春(2016年4月下旬)に市街地の交通量の多い通りでハクセキレイMotacilla alba lugens)の集団塒を見つけて以来、定点観察してきました。

▼まとめ記事
ハクセキレイ(野鳥)の集団塒:定点観察2016年
初めの頃は道端の電柱に就塒していたハクセキレイの群れが、やがて街路樹(ケヤキ並木)に葉が茂ると樹上に移って夜を過ごすようになりました。
集まるのは♂ばかりであった点も興味深いです。
しかも、どうやら同じ集団塒を通年使うのではなく、ここは繁殖期にしか使われていないようです。
塒で一通りの行動パターンの映像が撮れてしまうと、基本的に朝晩同じことの繰り返しなので飽きてしまいました。

次第に足が遠のくと、夏から秋の間にハクセキレイがいつの間にか居なくなっていたのです。

次に知りたい疑問は、毎年いつから集団塒に戻って来るのか?という点です。
電柱の柱上トランス(柱上変圧器)はじんわりと発熱していそうなので、雪国の寒い時期には柱上トランス付近に集まって暖を取るのではないか?と予想を立てました。

ハクセキレイは冬でもよく見かける留鳥です。
2016年12月下旬、および2017年1月中旬の2回、日没前後に調べたところ、この電柱や街路樹にハクセキレイは未だ1羽も来ていませんでした。
厳冬期の塒はどこか別の場所にあるのでしょう。
いつか突き止めたいものです。
別の可能性として、雪国のハクセキレイ個体群の多くは漂鳥(国内限定の渡り鳥)で、どこか暖かい越冬地に渡ってしまうのかもしれません。
ハクセキレイを一時捕獲して個体標識すれば、この問題を解明できるはずです。
定点観察と言っても、「今日も鳥が居ない」ことを確認するために寒い夕方に通いつめるのはちっとも面白くなくて苦行でしかありません。
さぼって定点観察の間隔が空いてしまいました。
確か3月上旬にも見に行ったのですけど、恥ずかしながら記録(不在記録)を残すのを忘れてしまいました。
言い訳になりますが定点観察に身が入らなかった理由として、本当にハクセキレイが再びこの場所に塒入りしてくれるのか、そもそも確信がもてませんでした。
夏から秋にかけて居なくなったのも、誰かに駆除されて追い払われたのではないか?という一抹の疑念があったのです。
悲しいことに、世間は野鳥に寛容な人ばかりとは限りません。
ハクセキレイに限らず野鳥の集団塒は各地で鳴き声による騒音公害や糞害など深刻な問題を引き起こす例があるからです。

▼関連記事ヒトに追い払われ就塒前集合の場所を変えるムクドリの大群(野鳥)



2017年3月中旬・午後17:46~18:16・気温~1℃・日の入り時刻は午後17:49

啓蟄も過ぎたのでそろそろかな?と思い、久しぶりに重い腰を上げて見に来てみました。

すると、去年と全く変わらぬ様子でハクセキレイが集団就塒していて一安心。
昨年と同じ個体群が記憶を頼りに同じ塒へ無事に戻ってきたのでしょう。
一体いつからここに戻って来たのでしょうか?
ある日いきなり群れが戻ってくるのか、それとも数日かけて少しずつ集結するのかな?
いよいよハクセキレイの繁殖期が始まったのでしょうか?
求愛行動の萌芽かもしれない思わせぶりな行動をこの日の就塒直前に観察しています。

▼前回の記事
ハクセキレイのお辞儀(野鳥:求愛行動?)

ハクセキレイは決まった場所で就塒前集合するはずですが、この日はなぜかはっきりしませんでした。
去年の夏とは異なり、近くの赤いトタン屋根に一度集まることはありませんでした。
これは群れの個体数が少ないためだろう、と私は推測しています。
日没直後から周囲の電線や電柱に三々五々集まって来て、互いに鳴き交わしています。
明るいうちは互いに追いかけっこ(空中戦)が頻発します。
居なくなっても、しばらくするとまた戻って来ます。

メインの集団塒である電柱Sだけを利用していて、サブの塒(車道を挟んで立つ電柱N)および丸裸の街路樹(ケヤキ)には一羽も塒入りしませんでした。
背中が灰色の♀が落葉状態のケヤキの樹上(2016年夏に使われた集団塒の隣の木)に止まった時は「おっ!」と思ったのですが、一時的ですぐにメインの集団塒(電柱S)に移動しました。(@1:52~2:02 このパートのみ自動色調補正を施しています。)

塒内でもお気に入りの場所取りがあるらしく、しばらく華麗なホバリング(停空飛翔)で飛び交い、小競り合い(陣取り合戦)が生じています。
気温は未だとても寒いのに(1℃)、私の予想とは異なり、柱上トランス周辺に集まって暖を取っている傾向は特に見られませんでした。
ちなみに、この日の日の入り時刻は午後17:49。


未だ穴だらけの定点観察記録ですが、気長に調べて少しずつ穴を埋めていくつもりです。

つづく→集団塒でムクドリと混群?


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