2016年7月上旬
峠道の法面補強で土留めしたコンクリート壁面にイワガラミの蔓が上の斜面から垂れ下がっています。
そこへオオマルハナバチ(Bombus hypocrita)のワーカー♀が何匹も訪花していました。
ニホンミツバチ♀と一緒に忙しなく飛び回り、採餌しています。
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イワガラミの花で採餌するニホンミツバチ♀
体中の毛が白い花粉で汚れていて、後脚の花粉籠に白い花粉団子を付けています。
ミツバチの羽音なども混じって聞き取りにくいのですが、オオマルハナバチ♀が羽ばたきを止めて花の上を歩きまわっている間も羽音のような甲高い音が続いているのは振動集粉と呼ばれる採餌行動だと思います。
胸部の飛翔筋をアイドリング中も高速で動かしてその振動で雄しべから花粉を落としているのです。
振動集粉は一般に下向きに咲く花で行われることが多く、花粉の入った葯に止まって体を小刻みに振動させて落ちた花粉を体毛で受け止めて集める方法です。(中略)ミツバチではこのような受粉はできない。(『日本産マルハナバチ図鑑』p167より)
複数個体を撮影。