2016/08/13

オオマルハナバチに擬態したマツムラハラブトハナアブ♀?【名前を教えて】



2016年6月上旬

山麓の農村部の民家の花壇に咲いたキリンソウの群落で、オオマルハナバチにベイツ型擬態したハナアブが訪花していました。
花粉や花蜜を舐めています。


手元にある図鑑『札幌の昆虫』p214-215でマルハナバチに擬態するハナアブの仲間を調べてみると、素人目にはトゲミケハラブトハナアブ♀(Mallota tricolor)が一番似ています。
一方、「ハナアブの世界」サイトに掲載された標本写真を見比べると、マツムラハラブトハナアブ♀(Mallota rubripes)が一番似ている気がします。
今回は採集できなかったので標本はありませんが、もし間違っていたらご指摘願います。
ハラブトハナアブ属の一種(Mallota sp.)としておいた方が無難でしょうか。



▼関連記事(4年後の撮影)
マツムラハラブトハナアブ♀の身繕い【ベイツ型擬態】



【追記】
中公新書:鈴木紀之『すごい進化 - 「一見すると不合理」の謎を解く 』を読んでいたら、とても興味深いことが書いてありました。
今回のハナアブは大型ですから、確かに優れたベーツ擬態になっています。
アブの仲間で擬態のうまさを網羅的に比較した研究では、アブの体サイズが小さいほど擬態が不完全になっていく傾向が見出されました。天敵はどちらかというと体の大きなアブを狙います。体が大きい分だけエサとしての栄養分が多く含まれているからです。そのため、体の大きなアブはできるだけ蜂に姿を似せて天敵からの攻撃を未然に回避する必要があります。一方で、体の小さなアブはそもそも天敵からの攻撃をそれほど受けないので、ハチに似せていく方向に働く圧力がそこまで強く生じません。天敵にしてみれば、エサの候補となりにくい小さい種類はアブであろうがハチであろうがどちらでも構わないため、そもそも識別しようとしないのです。この研究は、天敵からの圧力が弱い種類ほど不完全な擬態が維持されやすいことを示唆しています。 (p218より引用)





駐車場を走り回り羽繕いするハクセキレイの幼鳥?(野鳥)



2016年6月中旬・午後19:17

郊外の某大型店の駐車場で日没直後にハクセキレイMotacilla alba lugens)♀タイプの幼鳥と思われる個体が単独で居ました。
換羽中なのか羽が全体に少しボサボサで、胸の黒い部分に白が交じっています(個体差?)。

ヒトをあまり恐れないのは幼鳥だから?
だだっ広い駐車場をときどき小走りに走り回ります。
車が通りかかっても少し走って逃げるだけです。
立ち止まって足で頭を掻きました。

親鳥が給餌に来るのを待ってるのかと思いきや、最後はようやく集団塒の方へ飛び去りました。
この間、鳴き声を発していません。
聞こえるのは他個体の鳴き声です。

ちなみに、この日の日の入り時刻は19:05。
駐車場の水銀灯が点灯しています。



2016/08/12

ヒダリマキマイマイの排便【10倍速映像】



2016年6月上旬

ヒダリマキマイマイEuhadra quaesita)の排便シーンを微速度撮影してみました。
10倍速の早回し映像をご覧ください。
呼吸口や排泄口の蠢きが生々しいですね。
ニンジンを食べた後の糞はオレンジ色になります。
途中からデジタル時計を写し込みました。


カタツムリの肛門は、肺孔の横にありますが、ふだんは閉じていてめだちません。口からはいった食物は、Uターンした腸をとおって消化され、襟に開いた肛門から糞になって出ます。 (『カラー自然シリーズ16:カタツムリ』p?より)



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