2016/05/15

巣内で休眠越冬するノシメマダラメイガ(蛾)老熟幼虫



2015年12月上旬

ノシメマダラメイガの飼育記録#30


ノシメマダラメイガ
(Plodia interpunctella)
飼育容器の蓋代わりに観察しやすいようにサランラップを張っています。
その裏面に3匹の終齢幼虫がいつの間にか絹糸を紡いで薄い繭のような巣を作り、その中で越冬していました。
本種は幼虫のステージで冬越しすることが知られています。
ピンセットでサランラップ越しに幼虫に触れると動いたので、休眠状態で生きていることが分かります。
しつこく刺激しないと反応しません。
うっかり、室温を測り忘れました。
冒頭は大きさの比較として1円玉を写しました。

実は、この容器はカシノシマメイガを飼育していたものでした。
当然、カシノシマメイガの幼虫が越冬しているのだと初めは思い込んでいました。
カシノシマメイガの飼育は大失敗に終わったはずなのに、放置していたらようやく幼虫が発生したのかと無邪気に喜んでいました。
ところが春になり、蛹化を経て次々に羽化してきた成虫はなんとノシメマダラメイガでした。
事態は混乱していますが、次のように考えました。
チョコレートなど餌の匂いに誘引されて、ノシメマダラメイガ幼虫が外からカシノシマメイガの密閉飼育容器内に侵入した可能性は低いでしょう。
室内でノシメマダラメイガやカシノシマメイガの成虫を見つける度に、ポケットに忍ばせておいたビニール袋で採集して、それぞれの飼育容器に追加投入していました。
同じビニール袋を捕虫網代わりに使い回していたのが問題です。
おそらく採集時にノシメマダラメイガ♀の受精卵が袋内に零れ落ち、カシノシマメイガの飼育容器にノシメマダラメイガの卵が混入したと推測されます。
以上、お恥ずかしい裏話でした。
ノシメマダラメイガの成虫は口吻が退化しているため、幼虫の餌だけを与えればよく、飼育はとても簡単です。
その一方で、カシノシマメイガは成虫をいくら容器に集めても成虫の餌を与えなければ産卵する前に死んでしまいます。



2016/05/14

路上で虫の死骸を食べるハシボソガラス(野鳥)



2015年9月下旬

朝、ハシボソガラス(Corvus corone)が車道を歩いて横断すると、センターライン付近で路上にへばりついてた何かを嘴で剥がして食べました。
おそらく車に踏み潰された虫(または小動物)の死骸だと思います。
Carrion Crow(死肉を食うカラス)の名前通り、町の掃除屋ですね。
車が通りかかっても、カラスは慌てず騒がず歩いて道端に避けました。
最後は両足でホッピングのように跳びました。


キアシナガバチの古巣で越冬するキアシブトコバチ♀

2015年12月上旬

キアシナガバチ巣の定点観察@軒下#7


冬になりコロニーが解散したキアシナガバチ(Polistes rothneyi)の古巣を軒下から採集しました。
寄生蛾の幼虫に食害された形跡は無く、珍しく綺麗な状態で大きく育っていました。
育房を数えると72室。



この古巣を密閉容器に保管して室内に放置していたら、年が明けたある日(2016年1月下旬)、容器内に小さな蜂が死んでいることに気づきました。
寄生蜂が季節外れに羽化したのなら面白いのですが、写真に撮ってみるとキアシブトコバチ(Brachymeria lasus)でした。
本種の寄主はアシナガバチではなく鱗翅目で、樹皮下などで成虫越冬するそうです(『ハチハンドブック』p25より)。
冬越しのためにアシナガバチの古巣に潜り込んでいたとしても不思議ではありません。

古巣を採集したときに、もっとしっかり育房内を調べるべきでしたね。

腹面から見ると腹端に産卵管のようなものがあるので♀ですかね?
腹端の黄色い水滴?は糞が乾いた物かな?

▼関連記事
コガタスズメバチの古巣で越冬していたキアシブトコバチ

その後、春になってもキアシナガバチの古巣から寄生蛾の成虫は羽化してこなかったので、やはりこのコロニーは珍しく寄生を免れたようです。


シリーズ完



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