2014/12/22

逃去した?コガタスズメバチの巣



▼前回の記事
夜は静かなコガタスズメバチの巣【暗視映像】

2014年9月上旬

コガタスズメバチ巣の定点観察#2014-5

今季は他種のスズメバチの観察を優先した結果、コガタスズメバチVespa analis insuralis)の定点観察に頻繁に通えませんでした。
軒下に営巣したコロニーの様子を久しぶりに見に来ました。
まずは朝に立ち寄ると、ワーカー♀が活動している気配がなく静まり返っています。
13日ぶりなのに外被は全く成長していません。
あちこちに小さな穴が開いているのに修復されていない点も気になります。
何らかの原因でコロニーが逃去してしまい、既にもぬけの殻なのでしょうか?
それとも誰かに駆除されてしまったのか(殺虫剤を噴霧?)、安否が気になります。

念の為に同じ日の晩(19:42 pm)に再訪しても、状況は同じでした。
暗視カメラで動画に撮りながら巣の外被を棒で軽く叩いても無反応でした。(良い子は真似をしてはいけません。)

日を改めてこの巣を採集してみるつもりです。
蜂が居なくなった原因を探るために、どうしても巣盤や育房の発達具合を調べてみたいのです。

つづく→シリーズ#6:キアシナガバチ♀@コガタスズメバチ廃巣



ウワミズザクラの枝を登り下りするモモスズメ(蛾)の黄色型幼虫



2014年9月中旬

溜池近くの林縁に生えたウワミズザクラの灌木で見慣れない派手な黄色の芋虫を見つけました。
スズメガ科の幼虫の特徴のひとつである尾角は真っ直ぐ伸びています。
帰ってから調べてみると、モモスズメMarumba gaschkewitschii echephron)の黄色型幼虫のようです。
ウワミズザクラの枝を登ったり下りたり方向転換したりと、なぜか落ち着きなく動き回っています。
本種の食餌植物リストにバラ科が含まれているのですけど、ウワミズザクラの葉を食すシーンは見ていません。
採集するか迷ったのですが、忙しくてとても飼育する余力がありませんでした。



2014/12/21

コナラの根際でスジクワガタ♂が地面に穴掘り



2014年9月上旬

▼前回の記事
苔むしたコナラの根際で争うスジクワガタ♂

苔むしたコナラの幹の根際で小型のスジクワガタ♂(Dorcus striatipennis)が徘徊しています。
苔の下に潜り込んで樹液が滲むスポットを探し歩いているのかと思いきや、根際の地面を掘り始めたので吃驚。
穴掘りを途中で止め、向きを変えると徘徊を再開しました。
新たに地面に穴を掘って潜り込みました。
本種は夜行性らしいので、暗くなるまで休む隠れ家(シェルター)を探していたのでしょうか?

もし♀だとしたら、産卵行動である可能性もありますかね?
しかしスジクワガタ♀は広葉樹の朽木に産卵するらしいので、今回観察した行動は違う気がします。
私はクワガタムシを野外で観察した経験が未だ浅いので、初めてだと分からないことだらけです。


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