2014/01/22

サラシナショウマを訪花するツマキオオヒラタアブ♀の停空飛翔【ハイスピード動画&HD動画】



2013年9月下旬

山際にある鎮守の森(スギ林)の薄暗い林床に咲くサラシナショウマの群落で、見慣れないハナアブが飛び回り訪花していました。

ホバリングする様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
花に脚を掛けて止まり口吻を伸ばして花蜜・花粉を舐めている間も完全に翅を止めることはほとんど無く、アイドリング運転のように羽ばたき続けています。
ホバリング(停空飛翔)しながら穂状花序をぐるりと回り、効率良く次々と吸蜜を続けます。

同じ花穂で小蛾(種名不詳)とニアミスしたシーンがちょっとおもしろいですね(@5:08〜5:25)。



同一個体の訪花シーンを通常のHD動画でも撮ってみました。
食後は近くの草むらで翅を休めて身繕い。
両脚を擦り合わせ、複眼を拭い、後脚で背中を掻いています。
化粧が済むと飛び去りました。

「体全体が真っ黒で腹端だけが目立つ赤褐色」というツートンカラーの配色は、薄暗い林床でもとてもよく目立ちます。
一緒に訪花していたクロマルハナバチ♀の配色と少し似ていますが、ベーツ擬態しているのでしょうか?

関連記事→「サラシナショウマを訪花するクロマルハナバチ♀
それでもよく見れば全体にほっそりしていて毛深くないので、すぐに虻と分かります。
調べてみるとハナアブの中にはクロマルハナバチ♀にもっとよく似た種類が他にいるようです(ミケハラブトハナアブケブカヒラタアブなど)。


いつもお世話になっている「一寸のハエにも五分の大和魂・改」画像掲示板にて問い合わせたところ、茨城@市毛さんから早速ご教示頂きました。
ツマキオオヒラタアブ Dideoides coquillettiの♀です.



2014/01/21

飛べ!ハネカクシ【ハイスピード動画】



2013年9月下旬

ニホンザルの死骸を土に還す者たち:#18

猿の死骸が放置された檻の金網をハネカクシの一種(黒タイプ)がどんどん登っています。
後翅が伸びており、今にも飛び立ちそうな予感がします。
慌てて240-fpsのハイスピード動画に切り替えました。
身繕い(前脚で触角の掃除)をしてからようやく後翅を羽ばたかせて飛び立ちました。

この日の定点観察では死骸の周囲でハネカクシ類が盛んに飛び回る姿を目撃したのですが、色々と目移りしてしまって飛翔シーンの撮影に成功したのは結局この1回きりでした。

関連記事→「猿の死骸に来たハネカクシの仲間(黒)

つづく→シリーズ#19


街路樹から飛び立つミンミンゼミ



2013年8月中旬

平地の街路樹(ヤマボウシ?)に止まっているミンミンゼミHyalessa maculaticollis)です。
細い枝に静止していますが、口吻も産卵管も突き挿していません。
鳴いてくれるかと期待したものの、黙って唐突に飛び去りました。
♀だったのかな?(性別不明)

どうせなら飛び立つ瞬間にオシッコを排泄するかどうか、ハイスピード動画で撮りたかったです。


ランダムに記事を読む