2013年9月下旬
山際にある鎮守の森(スギ林)の薄暗い林床に咲くサラシナショウマの群落で、見慣れないハナアブが飛び回り訪花していました。
ホバリングする様子を240-fpsのハイスピード動画で撮ってみました。
花に脚を掛けて止まり口吻を伸ばして花蜜・花粉を舐めている間も完全に翅を止めることはほとんど無く、アイドリング運転のように羽ばたき続けています。
ホバリング(停空飛翔)しながら穂状花序をぐるりと回り、効率良く次々と吸蜜を続けます。
同じ花穂で小蛾(種名不詳)とニアミスしたシーンがちょっとおもしろいですね(@5:08〜5:25)。
同一個体の訪花シーンを通常のHD動画でも撮ってみました。
食後は近くの草むらで翅を休めて身繕い。
両脚を擦り合わせ、複眼を拭い、後脚で背中を掻いています。
化粧が済むと飛び去りました。
「体全体が真っ黒で腹端だけが目立つ赤褐色」というツートンカラーの配色は、薄暗い林床でもとてもよく目立ちます。
一緒に訪花していたクロマルハナバチ♀の配色と少し似ていますが、ベーツ擬態しているのでしょうか?
関連記事→「サラシナショウマを訪花するクロマルハナバチ♀」それでもよく見れば全体にほっそりしていて毛深くないので、すぐに虻と分かります。
調べてみるとハナアブの中にはクロマルハナバチ♀にもっとよく似た種類が他にいるようです(ミケハラブトハナアブやケブカヒラタアブなど)。
いつもお世話になっている「一寸のハエにも五分の大和魂・改」画像掲示板にて問い合わせたところ、茨城@市毛さんから早速ご教示頂きました。
ツマキオオヒラタアブ Dideoides coquillettiの♀です.
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