2013/06/23

モズ(野鳥)の求愛給餌



2013年5月下旬

電線に止まった♀のモズLanius bucephalus)の横に♂が飛来し、捕らえてきた虫を♀に与えました。
♀は羽根を広げて甘えるように鳴きました♪
獲物はどうやらハサミムシのようです。
しばらく電線に並んで止まり、嘴を擦りつけています。
やがて♀が先に飛び去り、続いて♂も同じ方角へ飛び去りました。

この行動は求愛給餌だと思うのですけど、巣立ちした雛へ給餌した可能性もありますかね?(※追記3参照)
繁殖期の遅い雪国では巣立ちは未だ早過ぎる気がします。
実はもう一羽の鳥が同じ電線の少し離れた場所に止まっていたのですが、引きの絵で撮る前に逃げてしまいました。

『日本動物大百科4鳥類Ⅱ』p87によると、モズの求愛は

♀がやってくると♂はその横に止まり、ぐぜり鳴きをしながら身体を細く引き締め、せいいっぱい伸び上がって、眼を通る過眼線を♀に示し、次に♀から顔をそらすように頭を振り立てる。この求愛ディスプレイによって、モズのつがいができあがる。


『科学のアルバム:モズのくらし』p8によれば

  • ♂と一緒に暮らし始めた♀は、雛が巣立つ頃まで、自分ではほとんど獲物を捕りません。♂が運んでくる獲物を、じっと待っているだけです。
  • 獲物を捕らえて帰ってきた♂を見つけると、♀は、羽根を小刻みに震わせて、♂に獲物をねだります。
  • モズは、毎年同じ♂と♀が夫婦になるとは限りません。

♀が催促する際に聞こえた鳴き声(@0:18)を声紋解析するには風切り音や車の通過音が邪魔ですね…。
一応、スペクトログラムを描いてみました。
チチチチチ…♪とスズメの鳴き声のようにも聞こえるのですが、偶然スズメが近くで鳴いたのかな?
上記文献にはモズ♀が鳴いて給餌を催促するとは書いてませんし。




【追記】
『モズの話:よみもの動物記』p154によると、
2羽のつがいができ上るころより、♂は捕えたえものをまっすぐ♀のもとに運んでいくこともある。♀の方は、あたかも巣立ち幼鳥が親鳥に餌をねだる時のしぐさで、ジィジィジィ…と鳴きながら半開きの翼を小刻みに振るわせ、低い姿勢で口を開いて給餌を受ける。モズの場合は、♀♂のつがいが完成した後、抱卵・育雛期にも、しばしばこうした♂からの給餌が観察される。

【追記2】
平野伸明『野鳥記』によると、
モズの♀はつばさをふるわせ、小声であまえるように鳴き、♂にえさをねだる。 (p196より引用)


【追記3】
モズの幼鳥は下嘴が黄色っぽいので、今回の個体は成鳥♀であり、番のパートナーに対する求愛給餌で間違いありません。

2013/06/22

キバナイカリソウに訪花するトラマルハナバチ創設女王【HD動画&ハイスピード動画】



2013年5月下旬

林道の脇にひっそりと咲くキバナイカリソウの群落でトラマルハナバチ♀(Bombus diversus diversus)が訪花していました。
時期的に未だ創設女王の単独営巣期と思われます。
後脚の花粉籠に花粉団子を付けているので、吸蜜だけでなく
集粉も行なっているようです。
(時々かすかに甲高い羽音が聞こえるのは振動集粉か?)

花の白い距に蜂が黒く長い舌を差し込んでいる様子がときどき透けて見えました。
舌が蜜線まで届くので、花の外から食い破って盗蜜する必要がありません。
花蜜を報酬としてマルハナバチは植物の受粉を助ける送粉者として働きます。
トラマルハナバチとキバナイカリソウは互いに共生関係のパートナーになっていることが分かります。

『置賜の花』p17によると、

「キバナイカリソウは距の先端部に蜜を蓄えている。この蜜はトラマルハナバチの女王によって最もよく利用されていて、イカリソウの花粉媒介昆虫になっている。」

関連記事→「キバナイカリソウに訪花吸蜜するコマルハナバチ?創設女王



ついでに240 fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。
蜂が邪魔な距を脚で払い落としているのか、ハラハラと落花する様子が印象的です。
花が千切れて滑落したり(@2:35)、空中で脱糞(@6:40、7:42)したりと、スローモーションの世界では様々なドラマが繰り広げられていました。
飛びながら舌を長く伸ばしていることがあります。


距の奥の蜜腺まで伸ばした長い舌が透けて見える。

後脚にオレンジ色の花粉団子。




ハクセキレイの路上歩行と飛び立ち【野鳥:ハイスピード動画】



2013年5月中旬

住宅地※の路上をハクセキレイMotacilla alba lugens)が小走りに歩き回っていました。

(※ 宅地の裏は水田です。)
脚を交互に前に出してトコトコ歩きますが、急ぐときは両足を揃えて跳びはねています。

立ち止まると辺りをキョロキョロ見回したり羽繕いしたりしています。
ときどき尾羽根を上下に振ります。
最後は飛び上がって民家の屋根に移りました。


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