2013/01/09

アメリカセンダングサに訪花するニホンミツバチ♀【ハイスピード動画】



2012年9月下旬

山間部の道端に咲くアメリカセンダングサの群落に訪花する蜜蜂を220-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
花粉籠に赤い花粉団子を付けている個体もいますね。
せっせと飛び回る働き蜂(ワーカー)の羽音♪はカメラの仕様で記録されていません。

現場ではてっきりセイヨウミツバチかと思ったのですけど、念のために一匹採集。
後翅の翅脈からセイヨウミツバチではなく、ニホンミツバチApis cerana japonica)と確定しました。
腹背にも褐色帯がありセイヨウミツバチだとばかり思い込んでいたので予想外でした。

毒瓶で処置しなかったので持ち帰る間に暴れて花粉籠に付いた花粉が落ちてしまった。

腹背に褐色帯あり。

落ちた花粉で翅もべったり汚れてしまった。

後翅の翅脈

ニトベベッコウハナアブ♀の飛び立ち【ハイスピード動画】



2012年9月下旬

クズの葉にニトベベッコウハナアブ♀(Volucella linearis)が止まって朝の日光浴をしていました。
左右の複眼が離れていることから性別は♀。
前脚を擦り合わせています。
葉から飛び立つ瞬間をハイスピード動画に撮ってみました。

後半は更に1/4倍速のスローモーションでリプレイ。
(1回しか撮れなかったので水増しです。)
220 fps程度ではアブの高速羽ばたきは捉えられませんね。



2013/01/08

ツマグロオオヨコバイの横這い逃避行動



2012年10月上旬

ツマグロオオヨコバイBothrogonia ferruginea)が横這いで逃げる有名な(ありふれた)行動を長年動画に撮ろうとして、意外に苦労しました。
近づくとカメラを向ける間もなく警戒して葉裏に素早く回りこんでしまいます。

夏よりも少し気温が下がり虫の動きが鈍る秋が良いのかもしれません。
クズの葉で見つけたツマグロオオヨコバイを(複数個体)撮りながら葉の近くで手を振るとようやく念願の映像をものにできました。


映像の冒頭では、たまたま近くに居たカンタン♀がツマグロオオヨコバイの急な横歩きに驚いてビクッとしました。
慣れてくると、同一個体で繰り返し撮影できることが分かりました。
くるりと葉裏に隠れても虫の近くでシッシッと指を振り動かして葉表に誘導すれば何度も実験できます。

反復横飛びみたいな映像が撮れれば楽しいのですが。

ところでツマグロオオヨコバイは天敵対策としていつでも葉裏に隠れられるように葉の縁に近い所を選んで止まるのでしょうか?

野球で出塁した走者が牽制球に刺されないようにベースから離れる(リードする)距離を考えるように、ツマグロオオヨコバイも葉の縁からなるべく離れないように止まっている(リードしている)のかもしれません。
葉っぱの上のいるツマグロオオヨコバイの写真をひたすらたくさん撮り貯めて葉の縁からの距離を調べるだけでも面白いかもしれません。
葉の中央に止まってしまった場合(葉の縁から遠い場合)は、危険が迫るといきなり飛び立つのでしょうか?

次回はツマグロオオヨコバイが飛び立つシーンをハイスピード動画に撮りたいものです。

wikipediaによると、

(ヨコバイ類の)名前の元になった横にずれながら歩く行動は、人影などを感じて警戒した時に見られるもので、平面でこの行動をすると単に斜め前に歩いているように見えるが、植物の茎や葉にとまっている場合はそれらの裏側に隠れる行動となる。この「横這い」はヨコバイ類のみならず、アワフキムシやセミにも見られる行動で、さらに警戒感が高まると飛んで逃げて行く。





ランダムに記事を読む