2012年7月上旬
山中にひっそりと佇む池の畔に隠れ、水浴びに来る野鳥を待ち伏せしていると、シジュウカラ(Parus minor)の群れが飛来しました。
巣立ちした大家族なのか、成鳥の他に幼鳥(若鳥)も混じっているようです。
浅瀬で何度も行水すると木の枝に戻って羽繕いします。
幼鳥は黄色っぽい。
『シジュウカラ (カラー版自然と科学19)』p28~29によると、
・カラ類はすべて(あさい水中にはいって)翼をバタつかせるやりかたで水浴します。
・(シジュウカラの水浴は)全身を水につけるのではなく、つばさをつかって体に水をかける。
クロアゲハの飼育記録:その1
2012年7月上旬
サンショウの枝葉を芋虫がゆっくり徘徊していました。
摂食行動は見ていません。
撮影後に食草ごと採集し、飼育開始。
アゲハチョウ科の幼虫であることは間違いありませんが、この段階ではナミアゲハかなと予想していました。
若齢幼虫は鳥の糞に擬態していると言われています。
後にこれはクロアゲハ♀(Papilio protenor demetrius)の四齢(亜終齢)幼虫と判明しました。
【追記】
安田守『イモムシの教科書』によると、
鳥が関心を示さない姿になることで攻撃を避けようという戦略なのだろう。植物などに似た姿となる隠蔽擬態(カモフラージュ)に対して、鳥の糞になりすますタイプの擬態はマスカレードなどと呼ばれる。鳥糞の仮装だ。 (p147より引用)
マスカレードという用語は初耳で、勉強になりました。
2012年6月下旬
渓流を遡行すると、あちらこちらにたくさんのミヤマカワトンボ(Calopteryx cornelia)が翅を立てて休んでいました。
飛び立つ瞬間をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
まずは♀篇。
胴体が褐色で、翅に白い擬縁紋があります。
次は♂篇です。
胴体はメタリックグリーンで、翅は真っ黒(焦げ茶色)です。
映像の最後、渓流の石に少し離れて♂♀ペアが止まっていました。
左が♀で右が♂。