2012/08/19

口唇裂の奇形ニホンザルとの再会




2012年6月中旬

山道で遭遇した野生ニホンザルMacaca fuscata
)の群れの中に唇の裂けた個体がいました。
林縁の地上にひっそりと座って、茂みから遠慮がちにこちらの様子を伺っています。
遊動する群れを追って姿を消しました。

2週間前に初めて見つけたみつ口の奇形ニホンザルと同一個体と思われます。

未だ猿を個体識別できない私でも見間違えようのない顔貌です。
従って、同じ群れと再会したことになります。
前回の遭遇地点から地図上の直線距離で約1.9km離れていました。
群れの遊動域に関する情報も得られました。


先天的な口唇裂の奇形ではなく、喧嘩で負った裂傷の可能性もあります。

オスザルどうしのケンカで唇が裂けている個体は、どの群れにも一頭くらいはいるものだ。(『頭骨コレクション』p103より)

だとすると、上の推論は全てご破算になります。



キンモンガ(蛾)の飛び立ちハイスピード動画




2012年6月中旬

この時期によく見かける昼蛾と言えばキンモンガです。
翅を全開にして木の葉に静止した状態から飛び立つ様子をハイスピード動画(220 fps)に撮ってみました。
スローモーションでは力強い羽ばたきが見られました。





2012/08/18

エゾイトトンボ♂♀連結ペアが水草に産卵




2012年6月中旬

山中の池の水面でエゾイトトンボ♀♂ペアが何組も水草に止まり産卵していました。
尾繋がりのペアが池の上を低空飛行し、水面に浮く適当な水草の葉に着陸すると、後方の♀が尾を曲げて産卵を始めます。
その間、前の♂(鮮やかな水色)が腹部をピンと伸ばして直立するとペアはh字の形になります。
直立姿勢はしんどいのか、羽ばたいてホバリングしている♂もいます。
羽ばたきに疲れると♂も水草に着地します。
♀を警護する♂も大変そうです(配偶者ガード)。

産卵場所は水草に限らないようで、こんな面白いシーンもありました。
水面のとても小さな浮遊物(ゴミ?)に尾繋がりの♀が着陸すると、勢いで水面をツツーッと滑ります。
♀の産卵中、♂は休む場所がないので腹部をピンと伸ばしたままでした。

すぐ横に別のペアが着陸して産卵を始めても互いに没交渉です。
池のあちこちで同時進行するので目移りしてしまいます。
産卵後に結合を解除するペアも見られました。
配偶者を得られなかった「あぶれ♂」も水上を行き来していますが、産卵中のペアを邪魔したり♀を強奪することはありませんでした。
♀の首根っこを掴まえてさえいれば、浮気される心配はないのでしょう。

ところで、この水草(浮葉植物)の名前は何でしょう?
ご存知の方は教えてください。

撮影後に岸辺で数匹の単独個体を♂♀共に採集し、標本からエゾイトトンボであることを確認しました。
あり合わせの紙で折った三角紙で持ち帰り長期間放置していたので、とても標本写真を披露できる状態ではありません…。
2年前にも同じ池の草むらで交尾するエゾイトトンボがハート型につながる様子を動画に撮っています。



【追記】
トンボ図鑑の決定版『日本のトンボ(ネイチャーガイド)』でエゾイトトンボの項を参照すると、
・産卵は水面付近の植物組織内に行われるが、鑑賞する♂が多いとしばしばそのまま植物を伝って潜水し、水中で産卵を続ける。 
・連結態で産卵することが多いが、♀単独での産卵もみられる。 (p111より引用)







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