2012年6月上旬
背高く育ったイタドリの葉裏に蓑虫が付いていました。
少しずつ移動しており、食痕(虫食い痕)が見えました。
食事中だったようです。
蓑の特徴的な形状からニトベミノガと思うのですけど、イタドリは食草リストに含まれていません。
ミノガ科でイタドリを食草とする蛾を検索してみてもデータベースからヒットしませんでした。
採集して飼育を始めました。
♂成虫が羽化したら同定可能ですが、一生を蓑の中で暮らす♀なら私には同定は無理です。
やがて食欲が落ち移動しなくなったので蛹化したようです。
しかしその後、待てど暮らせど成虫が羽化してこないので、♀だったのかな?
wikipediaによると、本種は興味深い習性をもつようです。
小枝や葉を付着させだんだんと蓑を大きくしていくが、その際に、自分の頭部の脱皮殻を蓑の一部に織り込むという変わった習性がみられる。蓑の頂上部分から排泄物を外へだす。
次回はこの点に注意して観察してみるつもりです。
2012年6月上旬
夕方、暗い杉林で潅木の葉の上にヤマトシリアゲ♀が止まっていました。
何か獲物を捕食中です。
薄暗い上に風で葉が揺れて接写しにくいのですが、首を傾げ夢中で獲物に長い顔を突っ込んでいます。
正面に回り込んで接写すると、警戒して獲物から口吻を抜きました。
このとき馬面の先に貧弱な大顎が見えました。
シリアゲムシの口器は吸汁用ではなく、れっきとした噛む口器です。
広げた羽をゆっくり回すように動かすのは威嚇のディスプレーだろうか。
しばらくすると、警戒を解いて食事再開。
シリアゲムシと言えば、♂が♀に婚姻贈呈を行うことで有名です。
しかし辺りに♂の姿はありませんでした。
♂は交尾を済ませて立ち去った後なのだろうか?
それとも♀が自力で狩った獲物なのかな?
食べ終わると上の葉に移動しました。
♀が飛び立つシーンは撮り損ねました。
現場検証してみると獲物は原形を止めておらず、正体を突き止めるのは難しそうです。
一枚だけ残っていた右の前翅を見ると、コンボウハバチの翅脈と似ている気がするのですが、どうでしょうか?
2012年6月上旬
沼の対岸で何か毛皮の獣が動いていることに気づきました。
打ち捨てられた古タイヤの横に居ます。
生い茂った葦の葉が邪魔で全身が見えないのは残念ですが、頭隠して尻隠さず。
どうやらホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)のようです。
フリーズしてこちらを凝視しています。
息を潜めて見ているとようやく警戒を解いて横を向き、古タイヤに頭を突っ込みました。
のそのそと奥の茂みに移動すると、依然としてこちらの様子を窺っているようです。
ところが撮影の途中でカメラのバッテリーが切れてしまうという、痛恨のミス…。
急いで予備のバッテリーを取りに行くと、驚いたタヌキは茂みの奥へ走って逃げてしまいました。
溜糞があるのか、あるいはここが塒(ねぐら)なのかな?と思いつつ、古タイヤに近づいて実況見分してみました。
古タイヤの中に何か獲物(カタツムリやカエルなど)を見つけて捕食したのかと想像してみたものの、空っぽで特に食痕などは見つかりませんでした。
この沼にはいつもカルガモの番が住んでいたので、ひょっとすると芦原やタイヤの中に巣を作っていた可能性があります。
タヌキはその卵を失敬した?とか妄想してみました。
あるいは古タイヤの中に溜まった雨水を飲んでいたのでしょうか。
本当は沼の水を飲みに来たのに、対岸にいる私の存在に気づいて遠慮したのかもしれません。
タイヤの奥の茂みには獣道ができていました。
予算があれば監視カメラを設置してみるのになー。