2012年3月下旬
一羽のハシボソガラス(Corvus corone)がアケボノスギの枝に休んでいました。
しばらく嘴で羽繕いした後、右脚で体を掻きました。
動きを止めて前を向いたと思ったら白っぽい糞を排泄しました(@2:15)。
排泄後に身震いしたのは(たまたまかもしれませんが)ヒトの行動(生理現象)と似ていて面白かったです。
この間、カラスは鳴き声を一切発することなく、ヒョイと飛び立ちました。
『カラスは街の王様だ』p184より
水浴びの後は、羽繕いがまた大変である。尾羽の付け根にある脂皮腺からでる脂を嘴で羽毛に丹念に塗る。羽につやがでて、防水効果も出てくる。いわゆる「烏の濡れ羽色」で、黒く青みのある美しい髪の代名詞にもなっている。
(少し古いネタですが、壊れたHDDからようやく復旧できた動画を公開します。)
オオフタオビドロバチ(Anterhynchium flavomarginatum)の飼育記録
2011年6月上旬
竹筒トラップを仕掛けて営巣を観察した後、竹筒を割って採集した幼虫(蜂の子)を室内飼育してきました。
前蛹で越冬してようやく初夏に成虫が羽化しました。
プラスチックのピルケースを人工育房として一匹ずつ飼育しました。
映像の個体は竹筒R2育房a(一番奥の育房)由来の♂です。
触角第一節の前面が黄色。
羽化の瞬間は観察できず残念でした。
ピルケースから脱出しようと徘徊し、隅を噛んでいます。
水で湿らせたティッシュを丸めて与えてみました。
水を飲んだり身繕いしている間にハチの胸背に水色の油性ペンでマーキングを施しました。
ゴジュウカラ巣穴の定点観察記3
2012年3月下旬
ゴジュウカラ(Sitta europaea)が営巣を始めた巣穴を雪の日に監視していると、アカゲラ♀(Dendrocopos major)が飛来しました。
巣穴の入口に止まって物件を覗き込むと、そのままヒョイと侵入しました。
どうやらゴジュウカラは外出中のようです。
慌ててピンボケの映像になってしまいましたが、侵入シーンを撮れたのはこれだけなので、個人的な記録のために公開します。
この後アカゲラ♀が巣穴から出て行くシーンやゴジュウカラとの喧嘩などは見ていません。
てっきり啄木鳥の古巣をゴジュウカラが再利用しているのかと思っていたのですが、実はアカゲラが使用中の巣をゴジュウカラが乗っ取ろうとしているのだろうか?(あるいは逆かも?)
この優良物件が一体誰の巣穴なのか分からなくなってきました…。
(つづく→その4)