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2011年8月下旬
里山の道端で大きなアブが草の葉に止まって休んでいました。
帰ってから調べてみるとシロスジベッコウハナアブ♀(Volucella pellucens tabanoides)だろうと判明。
クロスズメバチ類の巣に寄生するという興味深い習性があるらしい。
危険な巣にどのように侵入して産卵するのか、いつか観察してみたいものです。
動きがないので「身繕いするか飛び立つかしてくれ〜!」と念じながら待ちました。
痺れを切らしてズームアウトしたらその瞬間に飛び去ってしまいました。
うーむ、ありがち…。
休んでいる姿をただ撮っただけで特に面白い動画ではありませんが、世の中にシロスジベッコウハナアブの映像が無いようなので一応アップロードしてみました。
2011/09/01
2011/08/31
桑の葉を蚕食するクワコ終齢幼虫(蛾)
クワコの飼育記録#1
2011年8月下旬
農村の道端に生えた桑の葉(ヤマグワ)にイモムシを二頭発見したので、食草ごと採集して持ち帰りました。
カイコガ科クワコの幼虫です。
養蚕に利用するため長年品種改良されたカイコの野生型と考えられています。
おそるべき食欲で桑の葉を断続的に蚕食していきます。
その機械のような食べっぷりの良さに惚れ惚れと見とれてしまいました。
背中に眼状紋が並んでおり尾角もあるので、なんとなくスズメガの仲間の幼虫を連想しました。
体長を測ると約40mmで、『イモムシ・ハンドブック』の記載「終齢幼虫〜35mm」よりも大きな個体でした。
飼い続けると後日、脱皮することなくそのまま繭になったので確かに終齢幼虫と分かりました。
(最後はなんと50mm以上に育ちました。)
つづく→シリーズ#2
【追記】
安田守『イモムシの教科書』によれば、
クワは傷つくと切り口から白い乳液を出す性質がある。乳液には3種の糖類似アルカロイドという物質が含まれており、これは糖に似た構造をもち、消化や代謝を阻害する働きをする。通常、葉中の含有量は低濃度だが、乳液中にはその約100倍の高濃度で含まれている。葉が傷つくと乳液が出るので、葉を食べようとすれば乳液も摂取してしまう。(中略)スペシャリストのカイコはクワの葉を食べても正常に成長することができる。(中略)耐性酵素を発達させることによってこのしくみを突破しているのだろうと考えられている。 (p83より引用)植物の乳液による化学的防御をイモムシがどう突破するかという軍拡競争の問題に私も興味があります。
カイコやクワコは化学的に乳液を克服するよう進化しましたが、トレンチ行動という行動を進化させた種類のイモムシもいます。
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チョウ・ガ(鱗翅目),
食事
2011/08/30
画面で動くハエのCGを攻撃するウスバカマキリ♀
2011年8月下旬
カマキリは生きた獲物を狩るために優れた視覚を有するので、パソコン画面上のガーソルやポインタを動かして見せると鎌で攻撃してきます。
子猫をじゃらすようで楽しく遊べます。
以前コカマキリ幼虫で試した関連記事はこちら→「画面のカーソルを追うコカマキリ一齢幼虫」
それでは、動く獲物のCGアニメをカマキリに見せてみましょう。
「Fly on Desktop」というフリーウェアを以前たまたま見つけ、これは面白いネタになりそうだと実験のアイデアを温めていたのです。
スクリーンセーバーというか一種のジョーク・プログラムなのですが、起動するとデスクトップ画面上でハエが何匹も(5匹単位で増やせる)歩き回ります。
残念ながら飛べないものの、徘徊・休止・身繕いをランダムに繰り返す様子はなかなかリアルです。
飼育中のウスバカマキリ♀(Mantis religiosa)にパソコンの液晶画面を見せると、しっかり反応してくれました。
近づくハエの動きを追って顔を動かし、鎌の射程距離に入ると繰り返し攻撃を加えます。
青いデスクトップを背景に止り木で待ち伏せするカマキリのシルエットがとても美しくセクシーですねー。
ちなみに開発者のサイトでは同様のソフトウェアでゴキブリ版とテントウムシ版が用意されています。
後日、ゴキブリCGを見せて同じ実験を繰り返してみたのですが、たまたまウスバカマキリ♀が満腹だったのか反応はありませんでした。
私が見てもゴキブリCGの動きはあまりリアルではない気がしました。
背景との色のコントラストがハエのCGよりも少なくて見えにくいのかもしれません。
【追記】
単純化された視覚刺激をCGでカマキリに見せ反応を調べる研究は昔から真面目に行われています。
動物行動の映像データベースにて「移動しない餌モデルに対するカマキリの捕獲行動」という研究の短い動画が公開されています。
静止した正方形と振動する直線からなる「移動しない餌モデル」に対してカマキリは捕獲行動をしめす。つづく
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