2011/08/25

葛に訪花するオオハキリバチ



2011年8月下旬

道端に生い茂った葛の群落で花から花へと飛び回り採餌している蜂がいました。
オオハキリバチの仲間だと思うのですが、同定用の写真を撮る余裕がありませんでした。
撮った映像をスロー再生で見直すと、腹部第2節の側面に特徴的な白く短い毛束が一瞬見えたのでオオハキリバチで大丈夫と思います。
(もし間違いでしたらご指摘下さい。)
腹面のスコパに花粉を集めているかどうか確認できなかったので♂なのかと思いましたが、腹端を確認できたシーンでは尖っていたので(♂の腹端は丸いらしい)♀が吸蜜に専念していたのかもしれません。
(同一個体を追いかけて撮ったつもりですが、草むらで何度も見失ったので複数個体が写っているかもしれません。)
ラストシーンでは隣の花で待ち伏せしていたカマキリ(オオカマキリ?)とニアミスして危ないところでした。


オオハキリバチの営巣行動を昨年かなり集中的に観察できたものの、採餌行動だけは見落としていました。
関連記事はこちら→「オオハキリバチの造巣1
オオハキリバチの主な花資源植物としてクズ(葛)が知られており、これから花粉と花蜜を集めて花粉団子を作り、その表面に産卵するそうです。
≪参考≫ 『ハチとアリの自然史:本能の進化学』  第4章「オオハキリバチとその労働寄生蜂の生活」 p71より 

宿題としていた映像がようやく撮れ、満ち足りた気分で帰りました♪


2011/08/24

リンゴを食すヒメクサキリ褐色型♂



2011年8月下旬

公衆トイレの外壁に止まっているのを捕まえてきました。
褐色型のヒメクサキリ♂(Homorocoryphus jezoensis)だと思うのですがどうでしょう。
青りんごを切って与えると、しばらく口髭で触れてから食べ始めました。
食前、食後に身繕いする様子がなんとも可愛らしい。
腹面で採寸すると体長37mm(頭頂より翅端まで)でした。


鳴いている姿を動画に撮りたくて飼い始めました。
しかし神経質なのか元気がない個体なのか、夜たまにしか鳴かず、しかも長く鳴いてくれないので苦戦しています。


尾端に見える突起は交尾器なのでしょうか?
上向きに生えた刺が気になります。






2011/08/23

オスグロトモエ♂夏型(蛾)



2011年8月中旬

夜に訪れた無人の某所で自動販売機の前の床に蛾が止まっていました。
帰ってから調べてみると、ヤガ科のオスグロトモエSpirama retorta♂夏型だと思います。
前翅の眼状紋をよく見ると巴の紋になっていて和名の由来となっています。
むしろ私は陰陽魚のマークに似ている気がします。
東洋的で渋い蛾です。
現場で採寸してみると前翅長36mmでした。
指を差し伸べて手乗りさせようとしたのですが、嫌がって暴れました。
急には上手く飛び立てないようで、すぐに力無く墜落してしまいます。
もっと体を温める準備運動が必要なのでしょう。

偶然仰向けにひっくり返った際に見せてくれた胴体の鮮やかな赤色が印象的でした。



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