ビワ(枇杷)の果実が旬なので、食後のデザートで熟果を食べました。
薄甘い果肉を食べながら、種子を吐き出します。
1個の果実に複数の種子(平均21/4=5.25個)が含まれていました。
集めた種子を水洗いしながら、こびりついた果肉を古い歯ブラシで擦ってみたら、種子の皮が少し剥がれてしまいました。
よく乾燥させた種子を方眼紙上で写真に撮りました。
種子散布や糞分析の資料として保存します。
例えば、タヌキの溜め糞にビワの種子が未消化のまま含まれているかもしれません。
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知らなかったのですが、ビワはバラ科に属する帰化植物です。
私が食べるビワの果実は庭木から採れるもので、甘みが弱くて、あまり美味しいと思ったことがありません。
しかし果肉の甘みが増すような品種改良もされているそうです。
【追記】
ビワの果実はてっきり核果だと思っていたのですが、Perplexity AIに確認してみたら、仁果に分類されるのだそうです。
植物学は難しいですね。
ビワ(枇杷)の果実は核果ではありません。分類上、ビワは「仁果(にんか)」に属しています。仁果はリンゴやナシと同じく、花床(花托)が発達して可食部になる果実のことであり、ビワもこのグループに含まれます。一方、モモやウメのように固い核(種)を果皮が包むタイプのものが「核果」と呼ばれます。この違いは、可食部がどの花の構造から発達するか、種子のまわりにどのような組織ができるかで決定されます。
【考察】
ビワの種子は被食型の動物散布で分布を広げます。
果実を丸呑みにした動物が移動した先で種子を未消化のまま排泄し、運が良ければ新天地で実生が発芽します。
果実の形態分類は異なっても、仁果、液果、核果はいずれも被食型動物散布なのです。
果実が実るビワの木に監視カメラを設置したり、市民科学の手法で視聴者から提供された情報も含めると、ビワの種子散布者として、鳥類ではカラスとワカケホンセイインコ、哺乳類ではハクビシン、タイワンリス、イノシシなどが判明したそうです。
私もこれから自分なりに調べてみるつもりです。
たとえ二番煎じでも、自分の住む地域(フィールド)で自分で実際に調べてみることが大切です。
ささやかながらも新しい発見がきっとあるはずです。
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