2023年3月上旬〜中旬
下草に笹薮の発達した河畔林でタヌキの溜め糞場rpを自動撮影カメラで見張っていると、2夜連続で3頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が一緒に現れました。
シーン1:3/10・午前4:59・気温1℃・(@0:00〜)
未明に現れた先行個体aがまず溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南向きで排便を始めました。
そこへ右から別個体bが登場。
入れ替わるように溜め糞場rpで南西を向いて軟便を排泄しました。
更に3頭目の個体cが右からやって来ました。
溜め糞場rpでbと入れ替わる際にクゥーン♪を小声で甲高く鳴きました。
cは溜め糞の匂いを嗅いだだけで、先行する2頭abの後を追います。
親が幼獣を引率して縄張りを案内する場合を除き、3頭のタヌキが行動を共にして溜め糞場に来た様子が撮れたのは初めてかもしれません。
この3頭はどういう関係性なのでしょう?
なんとなく、♀♂番 および前年に生まれた子供から成る親子の家族群ではないかという気がします。
タヌキは基本的に一夫一妻制らしいので、♂2♀1の三角関係なら発情期には♀を巡って♂同士がもっと喧嘩するはずです。
♂1♀2のハーレムなら三角関係でも(一時的に)平和に暮らせるのかな?
若い三兄弟(または三姉妹)という可能性もあり得ますが、私にはタヌキの性別や年齢が見分けられません。
タヌキの♂は信楽焼の置物で見られるように、睾丸が大きく発達しているのでしょうか?
シーン2:3/11・午前4:09・気温0℃・(@1:00〜)
翌日も未明にやって来ました。
右から登場した先行個体Aが溜め糞rpの匂いを嗅ぐと、南向きで排便。
続けざまに別の2頭B、Cが右の暗闇から一緒に登場しました。
溜め糞場rpの匂いをチェックしながら順番待ちをしている間、Bの背中をCが舐めました(甘噛み?)。
対他毛繕いされたBはありがた迷惑そうな様子です。
Aは脱糞後に溜め糞場rpを離れてから身震いしました。
晴れているのに3頭とも次々と身震いするのは、なぜでしょう?
Bは溜め糞場rpの匂いを嗅いだだけで立ち去りました。
またもや小声で甲高くクゥーン♪と鳴く声が聞こえます。
Cは北西を向いて排便しました。
そこへ別個体D?(CやAが戻ってきたのかも?)が右から乱入しました。
尻尾を高々と上げたまま四足でピョンピョン跳ねるようにCへ近づいて来ます。
幼獣がはしゃいでいるのか、それとも繁殖期に特有の行動なのかな?
Dは結局、排便せずに仲間と一緒に右へ立ち去りました。
3〜4頭の家族群も溜め糞場rpに通っている可能性が出てきました。
個体識別ができてないのに、どんどん難しい応用問題が出されるので、行動の解釈に困ってしまいます。
※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
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