2022年10月上旬・午後14:15頃・くもり
蛇行しながら山を登る舗装路にヘビの死骸が転がっていました。
横断中に走ってきた車に轢かれたようで、ペシャンコに潰されて干物のように乾いていました。
周囲はスギの植林地です。
頭部が食い千切られているのは猛禽の仕業でしょうか?
1匹のヨツボシモンシデムシ(Nicrophorus quadripunctatus)がヘビの死骸の傷口に頭を突っ込んで死肉を貪っていました。
その体表を薄ピンク色の微小なダニが徘徊しています。
他には微小なアカアリ(種名不詳)もヘビの死骸に来ています。
私が死骸に近づいたら、集まっていたハエ類はほとんど飛んで逃げてしまったのですが、ニクバエとキンバエの仲間が1匹ずつ戻って来ました。
死んだヘビの背面を見たかったので死骸を裏返してみると、ゴキブリのような艶のある茶色をした謎の虫が死骸の下から慌てて逃げ出しました。
よく見るとゴキブリではなく甲虫で、翅の短いハネカクシの仲間でした。
後で調べてみると、どうやらヤマトマルクビハネカクシ(Tachinus japonicus)という種類のようです。
飛んで逃げることはなく、路上をしばらく走り回ると、死臭を頼りにロードキルに再び戻って来ました。
干物のように乾いたヘビの死骸を早速齧り始めました。
白い腹面を向けて(仰向け)いた死骸を裏返して背面を見ても特徴に乏しく、何という種類のヘビか私には見分けられませんでした。 (どなたか教えてください。)
鱗が白っぽい薄皮に覆われているのは、死後に路上で急速に乾燥したせいなのか、あるいは脱皮の直前に死んだのかな?
そのため生前の模様が分かりません。
薄っすらと縦縞が見えるので、シマヘビですかね?(自信なし)
全体的に干からびていて、「鮭とば」を連想しました。
撮影後にヨツボシモンシデムシとヤマトマルクビハネカクシを採集しました。
以下に標本の写真を掲載する予定です。
ヨツボシモンシデムシをヘビの死骸と一緒にお持ち帰りして飼育してみたいところですが、この日はタッパーウェアなどの密閉容器を持ってきてませんでした。
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