2022年10月上旬・午後15:40頃・晴れ
川の右岸にニセアカシア(別名ハリエンジュ)の倒木が連続している場所があり、カワウ(Phalacrocorax carbo hanedae)やカルガモ(Anas zonorhyncha)などの水鳥にとって格好の止まり木になっています。
巣が並んでいる訳ではないので「カワウのコロニー」とは呼べませんが、大体いつもカワウが集まって休んでいます。
のんびり羽繕いしたり、カワウが濡れた翼を広げて乾かしたりしています。
定点観察を終えた私がカメラをズームアウトしかけたら、上流から新たに1羽のカワウが低空で飛来しました。
突風が吹いた訳でもないのに、着水に失敗しました。
右に旋回しながら着水しようとしたら、右に傾け過ぎた右翼の先をうっかり水面に引っ掛けてしまったのです。
片側から水の抵抗を急に受けたカワウは当然ながらバランスを崩し、もんどり打って転倒しました。
カワウのこんな無様な(下手糞な)着水シーンは今まで見たことがありません。
すぐに立ち直って川面を遊泳し始めたので、どうやら無事だったようです。
もっとスピードが出ていたら、翼が骨折して致命的な大事故になっていたかもしれません。
カワウ若鳥の着水失敗シーンを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:51〜)
潜水に特化した体型に進化したカワウは川から離陸するのも手間取りますし(助走が必要)、飛ぶのがそもそもあまり上手くないのでしょう。
水を飲みながら川面を泳いで渡り、仲間が集まる倒木に近づきます。
すると先客のカルガモが遠慮して倒木から離れ、止まり場所をカワウに明け渡しました。
体格では圧倒的にカワウ>カルガモなので、力関係もそうなっているようです。
カルガモを追い払った新参のカワウは、倒木のすぐ手前でザブンと水浴してから飛び乗りました。
新参のカワウが止まり木でこちら(上流側)を向いてくれたので、胸の羽毛が白い若鳥と判明。
飛行経験が未熟なのも若さゆえ、ということで納得しました。
着水直前に急旋回すると事故る、と学習したはずです。
もしかすると、着水直前に水中に岩や怪魚の姿を認めたカワウ若鳥が慌てて緊急回避した結果だったのかもしれません。
止まり木上で隣の個体と小競り合いのように牽制し合い、適切な距離を取って並びます。(ソーシャル・ディスタンス!)
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