寄主から脱出して繭塊を作ってから8日後。
サムライコマユバチの一種(Cotesia sp.)幼虫の中で繭塊から一旦こぼれ落ちた者は、繭塊に戻れず、裸でまま蛹化していました。
単独では自分の繭を正常に紡げないのかもしれません。
フワフワした白い繭塊の中で発生(完全変態)が進行している様子を見ることはできませんが、裸の蛹なら直接観察することが可能です。
寄生蜂の蛹は全体が薄い黄色ですが、黒い複眼が目立つようになりました。
長い触角も見えます。
蛹の心臓(背脈管)の拍動が透けて見えるかと期待して動画に撮ってみたのですけど、動いていませんでした。
側面を向いていた隣の個体も接写すべきでしたね。
裸の蛹は、繭塊どころかベニバナボロギクの葉からもこぼれ落ちています。
もしこれが自然界なら、繭塊に覆われていない裸の蛹は死亡率が上がるはずです。
アリに見つかって捕食されたり、二次寄生バチ♀に真っ先に産卵されたりしてしまうことでしょう。
また、微小な寄生バチの蛹は繭に覆われていないと乾燥に弱いはずです。
密閉容器に入れているのですが、無事に成虫が羽化するでしょうか?
寄主のナシケンモン幼虫はさすがにもう死んだようで、全く動きません。(右が頭部)
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