久しぶりに昼間の様子を見に来ました。
ヤエザクラ(八重桜)の樹洞を外皮で塞ぐ範囲が下に広がってきていました。
無人カメラを設置して樹洞閉鎖の過程を微速度撮影したいところですが、人目につくと通報されて巣が駆除されてしまうので、通りすがりにスナップショットを撮るしかありません。
もし、この外皮の一部を壊すと、モンスズメバチ(Vespa crabro)のワーカー♀は修復するでしょうか?
今後、巣口の樹洞が外皮で完全に塞がれたら、暗視カメラによる撮影もスネークカメラ(内視鏡カメラ)の導入が必要になりそうです。
西日が当たる暑い昼間なのに、巣口で扇風行動をするどころか門衛の姿もありませんでした。
外役のワーカー♀がたまに巣口から出入りしていました。
樹洞の右上の幹から樹液が滲み出していますが、桜の樹液を好む昆虫は(私の知る限り)いません。
周囲でミンミンゼミ♂およびアブラゼミ♂が鳴く♪蝉しぐれが聞こえます。
モンスズメバチはセミを好んで狩るらしいので、セミの多い環境に営巣するのは納得です。
いつか狩りの現場を観察してみたいものです。
樹洞の底を見ても、セミなど獲物の死骸は転がっていませんでした。
よく考えると、スズメバチは狩った獲物をその場で肉団子にしてから巣に持ち帰るので、たとえ落としたとしても獲物の原型を留めていないはずですね。
写真を拡大して見直すと、大量の木屑が溜まった樹洞の底にモンスズメバチの死骸が転がっていることに気づきました。
白い幼虫のような物も多数見えます。
(ただし、巣から遺棄されたモンスズメバチの幼虫とは限らず、何か甲虫の幼虫かも知れません。)
なんでこんなにコソコソしないといけないのか、情けなくなります。
蜂の駆除業者や殺虫剤メーカーが毎年マスコミを使って蜂の恐怖を無闇に煽る宣伝工作を大々的に繰り広げるので、蜂にも蜂好きにも世知辛い世の中(受難の日々)です。
つづく→#4:非夜行性モンスズメバチのコロニーの謎【巣内の暗視映像】
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