2020年6月上旬・午前10:55頃
ノイバラの群落でフタガタハラブトハナアブ♀(Mallota eristaliformis)が訪花していました。
口吻を伸縮させてノイバラの花蜜や花粉を舐めています。
左右の複眼が接していないので♀ですね。
顔を正面からしっかり見せてくれなかったものの、「カオグロ」オオモモブトハナアブではありません。
本種はマルハナバチにベイツ型擬態したハナアブ類のひとつと考えられています。
『札幌の昆虫』という図鑑p214〜215では、「マルハナバチに擬態するハナアブの仲間」として見開き2頁を丸々割いて標本写真および生態写真を掲載しています。
フタガタハラブトハナアブの場合で擬態のモデルとなったマルハナバチを考えると、体毛が全体的に黄色ですから、当地ではクロマルハナバチ♂またはコマルハナバチ♂が考えられます。
しかし♀に比べて雄蜂♂の出現期は短い上に、雄蜂♂は敵を刺す毒針を持ちません。
ですから、鳥などの捕食者側にこれを忌避する学習が果たして成立するのか、私は疑問です。
つまり、我々マニアックな虫好きが勝手に「マルハナバチと似ている」と言っているだけかもしれず、本当にベイツ型擬態なのかどうか実験的な検証が必要だと思います。
例えば、体毛が黄色ではなくもっと茶色になればトラマルハナバチ♀と似るかもしれませんが、ヒトと鳥類では色覚も微妙に違います。
つまり、我々マニアックな虫好きが勝手に「マルハナバチと似ている」と言っているだけかもしれず、本当にベイツ型擬態なのかどうか実験的な検証が必要だと思います。
例えば、体毛が黄色ではなくもっと茶色になればトラマルハナバチ♀と似るかもしれませんが、ヒトと鳥類では色覚も微妙に違います。
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化粧するフタガタハラブトハナアブ♀
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