2013年7月中旬
山麓の農村で黒牛を飼養している畜舎の窓枠に止まっていた1羽のハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が中に侵入しました。
畜舎に忍び込んだハシブトガラスが一体何をしているのか直接観察できなかったので動画をお蔵入りしていたのですが、最近読んだ本で謎が解けたので、今頃になって公開します。
『人はなぜカラスとともだちになれないの? (シリーズ 鳥獣害を考える―カラス)』によると、
畜産農家では、ウシやブタなどの家畜がカラスにおそわれる被害がでています。カラスになんどもつつかれ、傷を負う子ウシや子ブタもいます。カラスは目や肛門などやわらかいところをねらうのです。乳牛が、乳房のあたりの血管をなんどもつつかれて、乳がでなくなったり出血死することさえおきています。(中略)家畜やニワトリの飼料も、カラスにとってはごちそうです。ウシやブタが食べているエサを横どりしたり、飼料の袋をやぶって、こぼれた飼料を食べてしまったりするのです。 (p29より引用)
なかなか凄惨で深刻な被害が出ているのですね。
それにしては牛舎の窓を無防備に開け放してあります。
カラスが畜舎に侵入しても中の黒牛は特に騒いだりしませんでした。
その後、牛舎内で飼料を盗み食いしたと思われるハシブトガラスがすぐに外に飛び出して来た瞬間は撮り損ねてしまいました。
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