2016年10月上旬・午前5:15~5:56(日の出時刻は午前5:42)・くもり
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群飛を繰り返しビルの屋上に塒入りするハシボソガラスの群れ(野鳥)
ビルの屋上で塒を取ったハシボソガラス(Corvus corone)の群れが夜明けとともに飛び去る様子(離塒:りじ)を撮影するため、重装備の防寒具を着込んで日の出前から出かけました。
三脚を立てて長撮りした一部始終をノーカットでお届けします。
撮り始めは日の出前で未だ暗く、某施設のシルエットがうっすらと見えるだけです。
施設の一室だけ点灯しています。
空には黒い雲が垂れ込めています。
カラスの鳴き声が遠くからかすかに聞こえます。
目を凝らして見ていると、真っ暗な屋上から群れの一部が少しだけ飛んで横に移動しました。(@1:35)
一部の個体は既に起きているようです。
ようやく辺りが白々と明るくなると、アンテナの上や屋上の縁に止まっているカラスの姿が見えてきました。
突然、屋上の西端(画面では左端)からカラスが一斉に飛び立ちました。(@4:57)
ところが空を軽く旋回しただけで、すぐに屋上に舞い戻りました。
次に、屋上の東に居た個体群が少し飛んで、西へ(画面左へ)移動しました。(@6:00)
群れの一部が屋上から雪崩を打って西へ(画面左へ)飛び立ちました。(@7:45)
本格的な離塒の前にも何度か朝の飛行練習を繰り返していました。
夕方にやった就塒前群飛のような誇示行動でしょうか?
空腹で早く餌を取りに出かけたいけれども、いざ飛ぼうとすると(偵察飛行)未だ暗くて無理だと悟り、渋々屋上に戻る、ということを繰り返しているのかもしれません。
あるいは、施設のヒトが屋上に出入りする度にカラスが驚いただけ、という可能性も考えられます。
再び屋上から多数の個体が一斉に飛び立ちました。(@9:03、午前5:23)
ようやく離塒が始まったようです。
西の山に向かって飛び去るカラスの大群を見送ってからカメラを屋上に戻すと、まだ少しカラスが残っています。
(屋上の西端の縁およびアンテナに居ます。)
群れの本隊が飛び去った以降は、小さな群れに別れて五月雨式の離塒が続きます。
西へ向かって三々五々飛び去ります。
よく分からないのは、屋上に再び戻って来る群れもたまにいることです。(@19:25)
再びカラスの大群が屋上から西へ一斉に飛び立ちました。(@22:50)
しかしほとんどがまた屋上に戻ってしまいます。
その後も少しずつ屋上からカラスが減っていきます。
最終的には屋上にカラスが1羽も居なくなったことを確認して、長い撮影を終えました。
カラスの塒入りは一斉に行なわれる(集団就塒)のに対して、離塒はだらだらと続くことが分かりました。
カラスの鳴き声よりも、撮影している私の背後でモズが警戒声を発している(高鳴き?)のがやかましいですね。
キジ♂も朝から縄張り宣言で絶叫しています。
後半はスズメも賑やかに鳴き始めました。
ちなみに撮影地点で測った気温は
午前5:26で15.7℃、湿度59%
午前5:42で13.5℃、湿度64%
午前5:55で12.9℃、湿度67%でした。
※ カラスのプライバシーを保護するために、壁面の施設名にモザイクをかけています。
つづく→ハシボソガラスの風乗り遊びと屋上への就塒前集合(野鳥)
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