2016年5月中旬
山に近い農村部の道端に咲いたハルジオンの群落で見慣れない小型のハナバチが何匹も訪花していました。
後脚の
吸蜜の合間に身繕いしました。
風で花が揺れるため、じっくり顔を接写できません。
忙しなく採餌すると花からすぐに飛び立ってしまいます。
マイマイガ(Lymantria dispar japonica)の若齢幼虫も花に登ってきましたが、蜂とニアミスしても互いに没交渉でした。
複数個体を撮影後に、ありあわせのビニール袋で蜂を1匹だけ採集しました。
帰ってから『日本産ハナバチ図鑑』で調べてみると、素人目にはp350のヤマトツヤハナバチ♀(Ceratina japonica)のようです。
海浜や河原などの開けた場所ではキオビツヤハナバチが、山沿いや山間部などの山地帯では本種が優占している。
営巣期や巣の造り方は近縁種のキオビツヤハナバチとほぼ同じらしく、
アジサイやヤマブキなどの枯れ茎に穴を開けて巣を作る。巣の完成後もそこにとどまり、羽化後もしばらく世話をする(亜社会性)。(『ハチハンドブック』p95より)
ヤマトツヤハナバチの生活史をまとめた見事な生態動画をNHKが公開していました。(必見です)
以下は標本写真。
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