2012年9月下旬
飼育していたアシグロツユムシ(Phaneroptera nigroantennata)の♀♂ペアが、尾繋がり状態のまま容器内を歩き回っていました。
慌てて撮影開始。
交尾器の結合部に注目して接写してみました。
容器の蓋を開けて観察していると、逃げ出そうとした♀が容器の縁に乗りました。
前屈した♂は♀の産卵器を「やっとこ」のような把握器(?)で挟み込もうとしています。
どうも上手くフィットせず、外れてしまいました。
♂は再び腹端を♀の交尾器に近づけると、連結しようと悪戦苦闘しています。
やがて下手糞な♂に痺れを切らした♀が動き始め、♂を足蹴にして離れました。
求愛シーンを見逃したのが残念です。
『里山昆虫ガイドブック』p29によれば、アシグロツユムシの♂は翅を反り上げ、腹部を見せるようにして後ろ向きに求愛するらしい。
wikipediaによると、
(アシグロツユムシの)オスはメスに背中を向けながら交尾を促す。メスの尾端に精球が渡されると交尾は完了する。
薄暗い照明下での撮影でしたが、精球を確認できなかったことから交尾未遂と判断しました。
(暗い映像ですけど、もしかしてこれ、交尾に成功してますかね?)
結局、その後も交尾の成功例は観察できていません。
中途半端な結果に終わったので、今までお蔵入りになっていた映像です。
機会があれば再挑戦してみるつもりです。
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