2013年10月上旬
イシサワオニグモ♀成体(Araneus ishisawai)8日ぶりの定点観察。
▼前回の記事はこちら▼これまでは、私が近くで捕まえたトンボをクモに給餌して捕食シーンを観察していました。
イシサワオニグモ♀(蜘蛛)の排便
この日は私の見ている前でたまたま黒い虫が飛んできて円網にかかりました。
すかさずクモが獲物に駆け寄り、
獲物の虫は初めアブかと思ったのですけど、長い触角があり大顎が動いて見えるのでどうやら蜂のようです。
胸背に白点があるのでヒメバチの一種かもしれません。
さほど大きくない虫なのに、イシサワオニグモ♀が大量の捕帯で厳重にラッピングしているのは針を持つ危険な獲物だからでしょうか。
ラッピングが一段落すると、獲物を長時間、噛んで毒液を注入しています。
破れた網を少し修復しながら獲物を網から外しました。
獲物をそのまま甑(こしき)に持ち帰り、網に固定。
ここで獲物のラッピングを再開。
ようやく下向きに占座し落ち着いてからようやく獲物に口を付けました。
獲物を噛んで体外消化しつつ吸汁しています。
この個体を観察できたのはこの日が最後でした。
どうしても忙しくなり、8日後(10月中旬)に再訪したときには居なくなっていました。
網の張り替えと卵嚢作りを観察したかったのですが、採集・飼育すればよかったですね。
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