2013年4月下旬
山地の道端に生えたエゾユズリハの群落に多数のツマグロオオヨコバイ(Bothrogonia ferruginea)が続々と飛来して葉に止まっていました。
なぜユズリハの潅木に集まってくるのか不思議です。
吸汁シーンも確認できず、お気に入りの食草という訳でもなさそうです。
レック(集団お見合い場)にしては交尾行動などは見られません。
テラテラした光沢の葉がツマグロオオヨコバイの眼には魅力的に映るのでしょうか。
飛び立ってもまた戻って来ます。
集合フェロモンでも放出したのかな?
飛び立つ瞬間を240-fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
虫を驚かせたりせず、自発的に飛んでくれるまでひたすら待ちます。
個体によっては横這いで葉裏に逃避してから、またすぐに葉表に戻って飛び立つ者もいます。
捕食者を警戒したフェイント行動なのでしょうか?
翅を広げ勢い良く跳躍してから空中で羽ばたき始めるようです。
セミのように飛びながらオシッコしないかな?と期待したものの、スローモーションでも排泄シーンは映っていませんでした。
【追記】
本種の越冬態は成虫らしいので、もし集団越冬だとすれば、たまたまこの日に休眠から一斉に目覚めて活動を開始したのかもしれません。
『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』p138-139より
- ツマグロオオヨコバイの出現時期は8月〜翌年6月(成虫越冬)。
- 越冬後に交尾を行うツマグロオオヨコバイの春における性比は1:1のままである。
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