ナミツチスガリ営巣の定点観察#1
2012年8月中旬
砂利道の林道でナミツチスガリ(Cerceris hortivaga)の集団営巣地を見つけました(標高530m地点)。
丁度つづら折れのカーブの部分で、地面にアリの巣穴のような丸い穴が4つ開いています。
中から捨てた土が周りに盛り土のようになっていて、小さな噴火口みたいです。
出入りする蜂が巣口を閉じたり開いたりするので、各巣穴の目印として横の小石に赤い油性ペンでマーキングしておきました。
前回の観察は2010年8月下旬で、2年ぶりの嬉しい発見です♪
巣坑aの中からナミツチスガリ♀の可愛らしい黄色い顔が覗いています。
大きな顔で巣穴を塞ぎ、ガードしつつ外の様子を窺っています。
接写すると触角の先に砂が付いています。
しばらくすると、ようやく頭部を巣口から出しました。
にわか雨が降りだしたので、外出できるかどうか天気の状況を見ているのでしょうか。
また斜坑の奥に引っ込んでしまいました。
蜂を警戒させないように少し離れた位置から望遠マクロで見守ることにしました。
するとようやく巣口から飛び立ちました。
全身像を現している時間はごく僅かで、そのまま真っ直ぐ飛んで行きました。
今さら巣の位置を覚える必要は無いようで、定位飛行は行いませんでした。
つづく→「帰巣後に巣穴を閉じるナミツチスガリ♀」
【追記】
フシダカバチ科は裸地に集団で巣を作ることも多く、観察に適している。(『狩蜂生態図鑑』p136より)
巣口の採寸 |
一瞬の帰巣を見逃さないように、巣口に透明容器を被せておく。 |
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