2013/02/20

川で水浴するカルガモ【冬の野鳥:ハイスピード動画】



2013年1月中旬

街中を流れる川でカルガモAnas poecilorhyncha zonorhyncha)が水浴びする様子を220 fpsのハイスピード動画に撮ってみました。
縦に並んで水面を進んできた2羽のうち、先行する個体がバシャバシャと激しく水しぶきを上げても後ろの個体は無関心。
緩やかな流れに逆行して水面を少し泳ぎましだ。
しばらくしたら、同じ個体が水浴を再開。
それにつられてもう一羽も水浴び開始。
いかにもスーパースローにふさわしい題材が撮れて満足です♪
前後の羽繕い行動は編集でカットしてあります。

真冬の川の水も冷たく感じないのですかね〜?
この川には人々が除雪した雪を大量に捨てるので水温は0度に近いはずです。

普通のヒトの感覚では寒中水泳など罰ゲームでしかありませんけど、きれい好きの水鳥は行水を欠かしません。


【追記1】

『スズメの少子化、カラスのいじめ:身近な鳥の不思議な世界』p189によれば、カモの水浴びの手順は

背中や翼の羽にも水をかけるためにバシャバシャやる。羽ばたいて一旦水を切るが、その際に体が水面に立って尾羽が水につかるので、お尻を横に振って尾羽の水を切る。


ところが、今回撮影したカルガモは尾羽の水切りを行いませんでした。
カルガモは例外なのでしょうか?
編集でカットした羽繕い行動に含まれていたのかどうか、もう一度確認しないといけませんね。


【追記2】
中川雄三『水中さつえい大作戦 (たくさんのふしぎ傑作集)』p30-31によると、
水浴びのときの羽ばたきには、羽の間に空気を取り入れる役目もあります。カモが水の上に浮いていられるのは、水をはじく油と、羽の間にとりこまれた空気のおかげなのです。油や空気は、寒さをしのぐのにも役立っています。



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