2012年6月下旬
雑木林のフィールドを歩くと下草でアカシジミ(Japonica lutea lutea)が休んでいました。
飛び立つ様子をハイスピード動画(220 fps)に撮影してみました。
休む際は常に翅を立てて(閉じて)いるため、翅表の紋様を拝むには飛び立つ瞬間を捉えるしかありません。
翅表の前翅頂は焦げ茶色。
夥しい数のアカシジミがいるので選り取り見取りです。
午後になると樹冠を飛ぶようになるため、撮るのは難しくなります。
飛び立ってもそれほど遠くには行かずすぐに着陸するのですが、至近距離に止まっても互いに没交渉です。
近くを飛んでも乱舞や求愛行動を始めないのが少し不思議でした。
たまたま同性なのか、それとも午前中は全く求愛しないのだろうか(賢者モード)?
【おまけ】
後翅の破損した個体がいました。
鳥に捕食されそうになり、命からがら逃げてきたのかもしれません。
シジミチョウは休む際に後翅を擦り合わせるように動かして尾状突起を自らの触角に擬態しているとの説があります。
捕食者に体の前後を逆に錯覚させ、頭部に致命傷を受けるのを避けるためだ、というもっともらしい説明がなされます。
このようなビークマーク(捕食痕)の証拠写真を撮り貯めれば面白いかもしれません。
しかし、視覚に頼らずに狩りをする造網性クモにはそのような擬態作戦は通用しません。
クサグモ幼体の棚網にかかり、餌食になったアカシジミ |
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