2012年7月上旬
山中の池でアカハライモリ(別名ニホンイモリ:Cynops pyrrhogaster)を発見。
腹面が鮮やかな紅色なので、繁殖期の♀でしょうか。
イモリはこんちゅーぶ!初登場になります。
水面の水草(浮草? 種名不詳)をアカハライモリ♀が水中から採食していました。
口で葉を咥えたまま水中でスピンします。
確か両生類に歯は無いはずですが、食い千切るための動きだとしたら、動物番組でよく登場するワニやウナギのdeathrollを連想しました。
イモリは肉食性のはずですけど、ベジタリアンがいる(水草も食べる)とは知りませんでした。
たまたま水生昆虫などの獲物を捕食したついでに水草も口に入ったのかもしれません。
食べかけを咥えたままあちこち泳ぎ回ります。
水草の葉の下に潜り、姿が見えなくなりました。
結局最後まで水草を飲み込めていません。
両生類にはまるで疎い私は撮影しながら「イモリは水草を集めて水中に巣を作るんだっけ?」とあらぬ妄想までしてました。
【追記】
『日本動物大百科5:両生類・爬虫類・軟骨魚類』でアカハライモリについて調べると、
・おもにミミズ、昆虫、カエルの幼生などの小動物を食べる。(p27より)
・♀は、水中の落ち葉や草の根などを後ろ足でたたみ、そのなかに1個ずつ卵を産みつけていく。(p24より)
【追記2】
小林朋道『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました!: 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』を読むと、イモリの食性をどうやって調べたか書いてありました。
アカハライモリについては、一個体ごと容器に入れて一昼夜過ごさせ、その間に排泄した糞を顕微鏡で見てもらった。糞をほぐすと消化されなかったものが見えるのだ。(中略)イモリは陸上のクモや昆虫を食べていた。 (p208より引用)
【覚書】
アカハライモリの腹の模様は人間の指紋のように個体ごとに異なるらしく、一匹ずつ捕獲して写真に撮れば個体識別が可能。
(『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!:鳥取環境大学の森の人間動物行動学』p48より)
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