2024/04/13

盛夏にニホンアナグマの旧営巣地に出没するホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】♀の排尿マーキング

 



2023年7月下旬〜8月上旬 

ニホンアナグマMeles anakuma) 母子が転出した後の旧営巣地に出入りするホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の記録です。
個体識別ができていないので、登場するタヌキが計何頭いるのか不明です。 
こうしたとりとめもない膨大な監視映像をひたすらAIに見せたら、個体識別の微細な特徴を自動的に見つけ出してしてくれるようなシステムが開発されないかな?と期待しています。(教師なしの機械学習)


シーン0:7/22・午後13:19・気温38℃?(@0:00〜) 
シーン1:7/22・午後14:07(@0:04〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の様子です。 
新旧2台のトレイルカメラでニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地を見張っています。 


シーン2:7/22・午後19:40(@0:07〜) 
晩に奥の二次林からタヌキが単独でおずおずとセットにやって来ました。 
巣口Rには近寄らず、左下へ立ち去りました。 


シーン3:7/22・午後19:41・気温25℃(@0:36〜) 
別アングルに設置した監視カメラでも撮れていました。 
しかし、狸の尻尾が画面の左端にちらっと写っただけです。 


シーン4:7/28・午後22:12・気温26℃(@0:44〜) 
6日後の晩遅くに右から来たタヌキが巣口Lの手前を通って左へ向かいました。 


シーン5:7/28・午後22:11(@0:53〜) 
続きが別アングルの広角映像で撮れていました。 
林縁から手前に来て巣口Rへ慎重に近づくと、頭を巣穴に突っ込んで頻りに匂いを嗅いでいます。 
入巣Rするかどうか見届ける前に、録画時間が終わってしまいました。 


シーン6:7/28・午後22:12(@1:52〜) 
次にトレイルカメラが起動したときには、同一個体のタヌキが林縁を右へ立ち去るところでした。 


シーン7:7/29・午後21:35・(@2:00〜) 
翌日の晩にも奥の二次からタヌキが登場。 
巣口Rの匂いを嗅いでから左へ向かいました。 
レンズの至近距離でザトウムシの仲間が長い歩脚で歩き回り、目障りですね…。 


シーン8:7/28・午後21:37・気温27℃(@2:20〜) 
続きが別アングルの監視カメラで撮れていました。 
左から登場したタヌキが巣口Lの匂いを嗅ぎました。 
上半身だけ巣穴Lに入ったものの、すぐに外へ出てきました。 
獣道を右上に歩きかけたのに、なぜか立木の手前で引き返し、左へ戻って行きます。 


シーン9:7/30・午後21:37・気温27℃(@3:13〜) 
2日後の晩に、右からタヌキがやって来ました。 
回り込んで巣口Lを点検すると、左へ向かいます。 


シーン10:7/30・午後21:37(@3:47〜) 
続きが別アングルの広角映像でも撮れていました。 
巣口Rの匂いを嗅いでから手前に立ち去ります。 


シーン11:8/1・午後20:24(@4:07〜) 
2日後の晩に来たタヌキは、巣口Rの匂いを嗅ぎ回っています。 
巣口Rの縁で軽く腰をかがめて排尿マーキングしたようです。(@4:18〜) 
後脚を持ち上げずに小便したので、性別が♀と分かりました。 
タヌキ♀の排尿マーキングは初めて見たかもしれません。 
「女狸参上!」と大胆不敵にもアナグマ巣穴の玄関に縄張り宣言してから、左下へ立ち去りました。 
このシーン11だけ、別の独立した動画として切り出すべきでしたね。 
動画編集時には見落としていた匂い付けの行動(縄張り宣言)です。


シーン12:8/3・午前5:40・くもり・気温21℃(@4:33〜)日の出時刻は午前4:40。 
2日後の早朝、毛皮の濡れた獣が巣穴Lに潜り込みました。 
カメラの起動が遅れてしまい、正体不明です。 
しばらくして同じ巣口Lから頭を出したのはタヌキでした! 
巣穴Lの中で方向転換が可能であることが分かります。 
使われなくなった巣穴Lを内検してから、左へ立ち去りました。 

シーン13:8/3・午後16:44・(@4:59〜) 
旧機種のトレイルカメラで珍しく昼間にフルカラーで録画されていました。 
11時間後の夕方?に、二次林を左奥へ歩き去る後ろ姿が写っています。 


シーン14:8/3・午後16:45・気温30℃(@5:11〜) 
まだ明るい時間帯なのに、なぜかモノクロで録画されていました。 
前後のつながりを考えると、シーン13と14は逆かもしれません。 
トレイルカメラ内蔵の時計が次第に狂ってきてしまうため、時系列の辻褄が合わなくなります。 


シーン15:8/4・午前9:18・晴れ(@5:27〜) 
翌日の午前中に現れたタヌキは、奥の二次林を右上奥へ。 


シーン16:8/4・午前9:40・晴れ(@5:42〜) 
約20分後に来たタヌキは巣口Rの匂いを嗅いでから、左上奥へ。 
尻尾の中央部に滴状の黒斑▲がある個体でした。 

この時期は、巣穴の所有権をめぐってアナグマとタヌキの静かな争いがあるようです。
アナグマ家族も懐かしの我が家(旧営巣地)にしょっちゅう戻ってきますし、タヌキもあちこちで排尿マーキング(匂い付け)しています。
タヌキはなかなか巣穴に入らなくなりました。
子育てが終わると巣穴の必要性が薄れますから、激しい争奪戦にはなっていません。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。



蛇行して車道を渡り側溝に逃げ込むアオダイショウ

 

2023年7月中旬・午前10:40頃・晴れ 

山麓の果樹園の農道でアオダイショウElaphe climacophora)が体を伸ばして日光浴していました。 
私が歩いて近づくと、蛇が慌てて逃げ出しました。 
動画を撮りながら追いかけると、道端の浅い側溝に落ちました。 
側溝に水は流れておらず、枯れた落ち葉が溜まっているだけです。 
余裕があれば、ヘビはよじ登って乗り越えることもできたはずです。 
アオダイショウはそのまま側溝内をどんどん逃げて行き、暗渠に潜り込んで姿を消しました。 

蛇行して逃げるアオダイショウを1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:17〜) 
側溝内ではコンクリートの側壁に触れながら移動していました。 


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2024/04/12

昼間の旧営巣地に単独かつ個別に戻ってきたニホンアナグマの幼獣および成獣【トレイルカメラ】

 



2023年7月下旬 

ニホンアナグマMeles anakuma)母子が転出した後の旧営巣地にときどき戻ってくるのですが、昼行性の活動をまとめました。 
とある1日の日中に撮れた記録です。 


シーン1:7/29・午前10:36・晴れ・気温31℃(@0:00〜) 
すっかり日が昇った午前中にアナグマが単独でセットにやって来ました。 
巣口の匂いを嗅ぎ回っても結局、入巣Lしないで左へ立ち去りました。 
なんとなく幼獣っぽいのですけど、どうでしょうか? 
独りでこんなに落ち着き無く走り回るのは幼い証拠です。 
比較対象の成獣(母親♀またはヘルパー♂)が同伴していないと、体格だけからは幼獣であると見分けられなくなりそうです。 
しばらくすると、何に驚いたのか、慌てて左から駆け戻って巣穴Lの奥に潜り込みました。 


シーン2:7/29・午前10:36・(@0:37〜) 
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。 
幼獣1頭が林縁を右往左往してから巣口Rを点検し、再び左へ戻りました。 

左から戻ってきて、今度は奥の二次林に入りました。 
立ち止まると林床で腰を落として尻を擦りつけました。(@1:19〜) 
これはスクワットマーキングと呼ばれる匂い付けの行動です。 
元気に林内を左上奥に走り去りました。 


シーン3:7/29・午前10:38・晴れ・気温33℃(@1:35〜) 
36秒後に別アングルの監視カメラにアナグマ幼獣が再び写りました。 
広場で立ち止まって体を掻くと、方向転換して左へ立ち去りました。 


シーン4:7/29・午後14:16・晴れ・気温34℃(@1:35〜) 
3時間半後の午後に、今度はアナグマ成獣が登場しました。 
母親♀のような気がする(腹面に乳首?)のですけど、はっきりしません。 
右から左へノソノソ歩いて横切ると、最後は左上の奥に走り去りました。 


昼間にアナグマ幼獣の単独行動が撮れたのは、たまたま他の兄弟姉妹とはぐれてしまったのでしょうか? 
今季生まれた同腹の幼獣4頭の中で、以前から単独行動の好きな個体が1頭だけいたのを観察しています。
独立心旺盛な幼獣個体が家族群(母子)から離れ、勝手気ままに林内を探餌徘徊するようになってきたのかもしれません。 
この個体が真っ先に親離れ(独立)するのかな?


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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