2018年9月上旬
山麓の道端に咲いたオトコエシの群落でイチモンジセセリ(Parnara guttata)が訪花していました。
意外にもこの組み合わせは初見でした。
いつものように翅をしっかり閉じて吸蜜しています。
隣接する花には歩いて移動することもあります。
オトコエシの花に薄黄緑色のコハナグモ?が潜んでいたのですが(どこに居るか分かりますか?)、イチモンジセセリとはニアミスせず、捕食シーンは撮れませんでした。
花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:44〜)
日没前の夕方でハイスピード動画を撮るにはやや薄暗いのですが、動画編集時に自動色調補正を施して少し明るく加工しました。
1/8倍速のスーパースローで見ても、イチモンジセセリの羽ばたきは素早く独特のリズムでした。
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イチモンジセセリ@オトコエシ訪花吸蜜 |
2018年9月上旬
激しい雨が降っているときを見計らって家庭菜園のサトイモ(里芋)畑を見に行きました。
サトイモの葉は撥水性が極めて高いために、いくら雨が降っても葉が濡れることはありません。
付着した雨水は表面張力で水滴となり、葉を揺らすだけで水銀のように滑らかに動き、葉から自然に転がり落ちてしまいます。
光合成の妨げとなる汚れが葉の表面に付着していても、雨が降れば汚れは動く水玉に取り込まれ、自然に流れ落ちてしまうのです。(自浄作用)。
これをロータス効果と呼びます。
ロータスとはハスの英語名(lotus)ですが、ロータス効果は蓮だけでなくサトイモの葉などにもあります。
▼関連記事(前年の撮影)
撥水性の高いサトイモの葉でロータス効果の実演
前回はロータス効果を実演するために雨上がりの葉を手で揺らしましたが、今回は雨が降っている最中の様子を撮りに来たのです。
サトイモの葉が傾いていると、雨の水滴は自然に零れ落ちてしまいます。
大きく開いた葉の中央の凹みに幾つかの水滴が合流し溜まっていきます。
やがて大きくなった水滴が凹みから溢れて一気に流れ落ちる様が、見ていて気持ちいいですね。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
2018年9月上旬
川沿いの堤防に生えたメドハギの群落でツバメシジミ♀(Everes argiades hellotia)が訪花していました。
閉じた翅を擦り合わせ、後翅の尾状突起を触角のように動かしています。
鳥類などの捕食者は急所の頭部を狙ってくるので、身体の前後を誤認させる自己擬態で身を守っているのです。
よく似たヒメシジミにはこの尾状突起がありません。
後半は翅を半開きにしてくれて、翅表が黒褐色なので♀と判明。
ツバメシジミの食草はマメ科なので、ひょっとすると♀が吸蜜のついでにメドハギの葉に産卵していた可能性もあります。
しかし撮影アングルがいまいちで、腹端がよく見えませんでした。
私が横に少し移動したら飛んで逃げられました。
地面すれすれの低空を飛び、奥の草むらに消えました。
羽ばたくと黒い翅がちらついて見えます。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
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ツバメシジミ♀@メドハギ訪花吸蜜 |