2025/05/29

タヌキの溜め糞場がある山道を通り過ぎるツキノワグマ【トレイルカメラ】

 

2024年5月下旬〜6月上旬 

シーン0:5/24・午後12:03・くもり(@0:00〜) 
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。 
里山の林道でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が残した溜め糞場ltrを見張っています。 
スギの落葉が敷き詰められた林道を挟んで、画面の手前(カメラの背後)がスギ植林地、画面の奥が雑木林になっています。 
基本的に画面の右から左に向かって登る山道なのですが、溜め糞場ltrのある区間は平坦な地形になっています。 

ツキノワグマUrsus thibetanus)の登場シーンをまとめました。 


シーン1:5/31・午後16:08・くもり?(@0:04〜) 
監視カメラの起動が遅れ、夕方に右に立ち去る大型獣の黒い後足がちらっと写っただけでした。 
タヌキの溜め糞場は素通りしたようです。 


シーン2:6/5・午後16:53・晴れ(@0:11〜) 
5日後も夕方にツキノワグマがノソノソ右へ横切りました。 
今回もカメラの起動が遅れて、下半身がちらっとしか写っていません。 
クマの頭部が見えず残念です。 
タヌキ溜め糞には興味を示しません。 


シーン3:6/5・午後17:10・晴れ(@0:16〜) 
約20分後に、まるでリプレイのようにツキノワグマが再登場。 
同一個体が山林をぐるぐる巡っているのか、それとも別個体なのか、気になります。 
いつものように林道を右へ向かいました。 
なぜ逆に林道を左へ向かう様子が一度も撮れていないのでしょう?


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 


【考察】
いつも監視カメラの起動が遅れてしまうのが残念でした。
ツキノワグマがよほど早足で通過したのか、それとも熊は毛皮や脂肪の断熱性能が高くて、トレイルカメラのセンサーが熱源を検知しにくいのでしょうか。 
もう一つの可能性としては、クマが手前のスギ林から奥の林道に出てから右折した場合、トレイルカメラのセンサーの特性として反応しにくいことが分かっています。 

なぜか夜にはツキノワグマが一度も写りませんでした。 
今回の動画だけ見ると、ツキノワグマは昼行性(または薄暮性)だと思ってしまうかもしれません。 


つづく→

山中の水場に通って水浴するフクロウ【野鳥:トレイルカメラ:暗視映像】

 

2024年5月下旬 

シーン0:5/24・午後12:40・晴れ(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山中の林内にある浅い水溜りが野生動物の通う水場になっていると予想して、試しに自動撮影カメラを設置して見張り始めました。 
泥水が溜まった水溜りで、黒いオタマジャクシ(アズマヒキガエルの幼生?)の群れが泳いでいます。 


シーン1:5/27・午前3:05(@0:05〜) 
深夜の水場に現れたのは、意外なことにフクロウStrix uralensis)でした。 
後ろ向きで水溜りに浸かり、周囲をキョロキョロと見回しています。 
顔だけ振り返ってカメラ目線になると、瞳のタペータムに赤外線が反射して爛々と光ります。 
やがて警戒を解くと、水浴を始めました。 
翼を少し広げて震わせ、泥水を背中に跳ね上げます。 

録画時間の設定が1分間では、フクロウの水浴行動を最後まで見届けられませんでした。 


シーン2:5/27・午前3:24(@1:06〜) 
約20分後にまたフクロウが水場に来て、再び水浴していました。 
前回より少し左の水溜まりの方が少し深いようで、後ろ向きで水に浸っていました。 
頭を水中に突っ込んで左右に振り、顔を洗っています。 
水面で翼を広げて震わせ、行水しています。 

やがてフクロウは水溜まりの此岸に上陸しました。 
身震いして羽根の水気を切ったものの、なぜか羽繕いをしませんでした。 
身震いの合間に周囲をキョロキョロ見回しています。 
フクロウが水場から飛び去るまで見届けられませんでした。


シーン3:5/27・午後19:57(@2:06〜) 
同じ日の晩になって再びフクロウが水場に来ていました。 
左の水溜まりで水に浸る後ろ姿が写っています。 
横を向いて水浴してくれました。 
カメラ目線でちょっと警戒しています。 


シーン4:5/27・午後19:59(@3:06〜) 
次に監視カメラが起動したときにも、フクロウは泥水溜りで水浴を続けていました。 

やがて対岸にピョンと跳んで上陸しました。 
コウモリが水場の上空を低く飛び回っても、フクロウは無反応でした。 
身震いして羽根の水気を切ると、今回は羽繕いを始めました。 
首をねじって背中の羽根を嘴で整えています。 

すっきりしたフクロウは水場から右上に飛び去りました。 
音量を上げてもフクロウの力強く羽ばたく音が全く聞き取れません。 
フクロウの翼は噂通り、抜群の静音性能でした。 


シーン5:5/27・午後20:11(@3:57〜) 
11分後にフクロウがまた水溜りに脚を浸していました。 
前回と同じ位置で左を向いて水浴開始。 
対岸にピョンと跳んで上陸しました。 
今回は身震いも羽繕いもしないで、少し飛んで右に移動しました。 

最後はエッホエッホと歩いて右に立ち去りました。 
実はそちらにもう一つ別な水溜まりがあるのですが、そっちにフクロウは向かったのかもしれません。 


シーン6:5/27・午後21:16(@4:51〜) 
約1時間後にまたもやフクロウが水場で水浴していました。 
対岸にピョンと跳んで上陸すると、奥に向かって無音で飛び去りました。 


シーン7:5/27・午後21:32(@5:22〜) 
約15分後に、水溜りのいつもの場所でフクロウが後ろ向きで泥水に身を浸していました。 
此岸にピョンと跳んで上陸すると、カメラをちらっと見て警戒しています。 
すぐにまたピョンと入水しました。 
水浴すると、バサバサと羽ばたきながら対岸に上陸し、キョロキョロと周囲を見渡しています。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 水浴の水音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 
フクロウの鳴き声は一度も聞こえませんでした。 


【考察】 
同じ日付の未明と晩に(昼間を挟んで)7回も夜行性のフクロウが水場に来て水浴していました。 
鳥は羽根や体についた汚れや寄生虫、脂粉などを落とすために水浴するというのが定説です。 
しかし私は、フクロウが狩りや給餌をする度に水浴して、獲物の返り血などで汚れた羽毛を洗い流すのかもしれない、と考えました。 

個体識別ができていませんが、同一個体のフクロウが水場に通ってきているのでしょうか。 
それともつがいのパートナーが代わる代わる登場しているのかもしれません。
5月下旬という時期は、フクロウの「育雛後期」にあたります。 
雛が巣立つか、その直前または直後の時期です。 
育雛初期は主に♂が♀と雛に給餌しますが、育雛後期になると雌雄♀♂ともに狩りを行い、雛や幼鳥に餌を運びます。 
巣立った後のフクロウ幼鳥を私は実際に見たことがないのですが、今回の動画に写っているのは、成鳥だけだと思います。
(間違っていたら、ご指摘ください。) 

なぜフクロウは泥水で水浴しても平気なのか、我々ヒトの衛生感覚では理解できません。 
この水場は流水ではなく止水なので、せっかく落とした汚れが水場にどんどん溜まる一方です。 
逆に水浴することで泥や汚れが付着しそうですけど、泥水が羽根に付着することはありません。 
鳥は頻繁に羽繕いして尾脂腺の分泌物を塗っているため、羽根の撥水性が高くなっているからです。
この山中では他に水浴に適した安全な水場が近くにないので、仕方なく泥水溜りに通ってきているのでしょう。 
暗い夜にフクロウは泥水だと気づいてないのかな?
しかし、同じ水場で昼行性の鳥も水浴することが後に判明しました。 (映像公開予定)

この水溜りには黒いオタマジャクシが泳いでいるのですが、フクロウはオタマジャクシを捕食するシーンは撮れていませんでした。 
これまで報告されているフクロウの食性情報からも、オタマジャクシを狩るとは考えにくいです。 






【アフィリエイト】

2025/05/28

事故物件の空き巣を内見するようになったホンドタヌキ♀♂:5月中旬〜下旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2024年5月中旬〜下旬 

シーン0:5/16(@0:00〜) 
明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 
平地の二次林で、死んだアナグマの営巣地(セット)に夜な夜な通ってくるホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の様子を2台の自動撮影カメラで撮った記録をまとめました。 
 単独または♀♂ペアで登場し、2つの巣口L、Rを覗き込んで中を点検したり、尿で匂い付け(マーキング)したりする様子が写っています。 

巣穴Lの奥には餓死した「いざりタヌキ」の腐乱死骸が転がっていると推測しています。 
その死臭を嫌って、中に誰も入りたがらない時期がしばらく続きました。 
この時期に特筆すべき事件として、セットを夜な夜な巡回するタヌキの♀♂ペアがようやく巣穴Lに潜り込んで短時間ながらも内見するようになりました。 
おそらく、死骸の生物分解がようやく完了して、不快な死臭が収まったのでしょう。

また、タヌキ♂がセットから去り際に排尿マーキングして縄張り宣言しています。 


シーン1:5/17(@0:07〜) 
去り際にタヌキ♂が細いマルバゴマギ灌木の根元に排尿マーキングして行きました。 


シーン2:5/21(@0:51〜) 
タヌキが巣穴Lに入りかけたものの、慌てて後ろ向きで出てくると走って逃げていきました。 
肝試しに来て、中でお化けでも見たのでしょうか。 


シーン3:5/25(@1:55〜) 
タヌキが巣口Lを覗き込んで、ゆっくり中に忍び込みました。 
後ろ向きのまま外に出てくる尻尾が見えたものの、尻切れトンボで監視映像が終わっています。 


シーン4:5/27(@3:02〜) 
ペアで来たタヌキ♀♂が続けて一緒に巣穴Lに入り、中の様子を調べています。 
中の巣穴Lは、2頭のタヌキ成獣が同時に入れるぐらいの広さがあることが分かります。 
巣穴LとRは内部でつながってはいないようです。


シーン5:5/29・午前後・気温(@5:47〜) 
巣口Rに頭を突っ込んで匂いを嗅いでいます。 
次にもう一つの巣穴Lを内見し、去り際にマルバゴマギ灌木の根元に排尿マーキングしました。 
片方の後足を上げて小便したので♂と判明。 


【考察】
巣穴L内部の様子はまったく分かりませんが、生物分解が一段落した仲間の死骸を弔い(埋葬?)に訪れているのか、それとも死骸の骨や皮を少しずつ食べに来ている可能性もあり得ます。 
この曰く付き事故物件にタヌキの♀♂ペアが引っ越してくるつもりなのでしょうか? 


ランダムに記事を読む