2024/10/10

ダイサギの群れは池で死んだアオサギを弔うか?(野鳥)

 



2023年10月上旬・午後14:30頃・くもり 

溜池にダイサギArdea alba)の群れが集まっていました。 
この夏は日照り続きで、この溜池は干上がりかけていたのですが、秋に雨が降るようになって水位がやや回復しました。 
池の中に散開したダイサギの多くは、ただ佇んでいるだけでした。 
優雅に歩き回って獲物を探し回り、立ち止まって羽繕いする個体もいました。 

対岸の泥濘に横たわっているアオサギArdea cinerea jouyi)の死骸に気づいているはずなのに、ダイサギは興味がない(あるいは恐れている?)ようで、あまり近寄ろうとしませんでした。 (※追記参照)
鳥が仲間の死を悼むとは思えませんが、もしも同種のダイサギの死骸だとしたら、何かしらの感情的な行動を示したでしょうか? 
ダイサギが共食いしたり屍肉を直接食べたりするとは考えにくいです。 
アオサギの死骸にはハエ♀がすぐに集まって卵を産み付けているはずですから、屍肉を食べて育つウジ虫などをダイサギがついばみに来るのではないか?と期待しました。 
池の水かさがもう少し増して死骸が水に浸れば、死骸の周囲に小魚が集まり、それを食べにダイサギが集まるかもしれません。
しかし、そのような二次的な捕食行動も見られませんでした。 
溜池に忍び寄る私の存在に薄々気づいてダイサギたちは警戒しているのかもしれません。 

動画の前半で手ブレが酷かったのは理由があります。 
警戒心の強いダイサギに見つからないように、池畔に繁茂するクズの藪の隙間に腕を伸ばしてカメラを挿し込み、こっそり隠し撮りしたからです。 
もっと良い撮影アングルを求めて私がそっと移動した途端に気づかれてしまい、ダイサギの群れは一斉に飛んで逃げてしまいました。 
6羽と3羽の群れに別れて飛び去ったダイサギは、隣接する刈田に降り立ち、今度は落ち穂拾いを始めました。(映像公開予定?) 

その後もときどき定点観察に通ったのですが、溜池の泥濘に放置されたアオサギの死骸に(遠目では)変化はありませんでした。
死骸に近づくスカベンジャーの足跡も泥濘には残っていませんでした。
底なし沼のように深い泥濘に阻まれて、スカベンジャーも死骸に辿り着けないのでしょうか?
ところが、ある日突然、アオサギの死骸が忽然と無くなっていました。 
大型のスカベンジャーが全く来ないのなら、アオサギの死骸が虫に食べられて完全に白骨化するまで待って採集したかったのですが、残念ながらそれも果たせませんでした。

無人カメラを設置して、何者がアオサギの死骸を食べたり持ち去ったりするのか、スカベンジャーの活動を撮影してみたかったです。
残念ながら、手持ちの機材は他のプロジェクトで全て出払っていて使えませんでした。 
底なし沼の可能性が怖くて死骸に近づけず、この現場に監視カメラを設置するのがきわめて難しい、という理由もありました。
トレイルカメラに任せられないとなれば、昔ながらの撮影方法に回帰するしかありません。
池畔にブラインドを張って私自身が死骸をじっくり見守り、隠し撮りするべきでした。


※【追記】
アオサギの死因がたとえば鳥インフルエンザ・ウイルスの場合はダイサギにも感染するリスクがありますから、屍肉食性ではないダイサギがアオサギの死骸に近寄らないのは適応的な行動と言えるでしょう。


【追記2】
哺乳類(チンパンジー)についてですが、ごく僅かな死臭に対しても無意識に忌避することが実験的に確かめられたそうです。




【アフィリエイト】 

2024/10/09

アナグマが越冬する営巣地に1〜4頭で通う晩秋のホンドタヌキ:11月下旬〜12月上旬【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年11月下旬〜12月上旬 

シーン0:11/23・午前11:48・気温25℃(@0:00〜) 
シーン0:11/23・午後12:14・気温26℃(@0:04〜) 
明るい時間帯にたまたま撮れた現場の様子です。 
平地の落葉した二次林でニホンアナグマMeles anakuma)が掘った越冬用巣穴(セット)をトレイルカメラ2台で監視しています。 
しかし、この時期は1台の調子が悪くて(バッテリー切れ?)ほとんど撮れていませんでした。 
近所に住むホンドタヌキNyctereutes viverrinus)家族が縄張りを日夜巡回するついでにアナグマのセットをうろつく様子をまとめました。 
特筆すべき事件や行動や個別の記事にしたので、その残り物です。 


シーン1:11/24(@0:08〜) 
タヌキが単独で登場。 


シーン2:11/25(@1:00〜) 
タヌキが1〜2頭で登場。 


シーン3:11/26・午後16:29・気温5℃(@2:00〜) 
計4頭のタヌキが登場。 


シーン4:11/27・午後16:48・気温9℃(@3:27〜) 
真っ暗な日没後に単独で登場。 
日の入り時刻は午後16:25。 


シーン5:11/28・午前7:28・気温3℃(@3:34〜) 
薄く霧がかかる朝にペアで来たタヌキのうちの1頭がいつの間にかアナグマの巣穴Rに潜り込んでいたようです。(入巣Rシーンは撮り損ね) 
アナグマの留守中に巣内を内見して帰りました。 


シーン6:12/2(@4:07〜) 
夜明け前にペアで来たタヌキの片方が身震いしてからアナグマの巣穴Rへこっそり侵入しました。 
内見を済ませてすぐに外へ出てきました。(出巣Rシーンは撮り損ね) 
しばらくすると、もう1頭のタヌキが合流して、計3頭になりました。 


シーン7:12/4(@6:54〜) 
うっすらと朝霧が立ち込める早朝に計4頭のタヌキが一緒に現れました。 
アナグマが越冬する巣口Rの匂いを長々と嗅ぎ回るものの、今回は侵入しませんでした。 

寒い初冬になると、群れで行動するタヌキも全体的にぼんやりしていて活動性が低い印象です。 
相変わらずタヌキを個体識別できていませんが、毛並みが明るい茶色の個体は若く、白髪混じりの焦げ茶色をした2頭が親ダヌキだろうと考えています。
排尿行動を見ない限り、私にはタヌキの性別を見分けられません。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


アナグマの溜め糞場に来ていたハサミムシ

2023年10月中旬・午後14:30頃・くもり 

平地のスギ防風林にあるニホンアナグマMeles anakuma)専用の溜め糞場stmpを定点観察しています。 
捨てられたまま長年放置された手押し車の錆びたフレームの中に、黒い泥状の新鮮な糞が残されていました。 
溜め糞をほじくって中に潜んでいる糞虫などを調べるべきだったのですが、この日は写真を撮っただけで済ませました。 

アナグマの溜め糞stmpに群がっていた常連客のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)は、私が近づくとほとんどの個体が飛んで逃げました。
撮れた写真を見直すと、珍客のハサミムシも糞塊の上に来ていることに初めて気づきました。 ※
ハサミムシの食性は糞食性ではなく肉食性(捕食者)だと思われますが、いつか実際に食事中の口元を動画で接写してみないことには気が済みません。 
約3m離れた地点にあるタヌキ専用の溜め糞場でも夏にハサミムシが来ていたのを観察しています。 



腹端にある鋏の形状から、今回の個体もおそらくヒゲジロハサミムシAnisolabella marginalis)ではないかと思うものの、触角の先端近くが白いかどうか、写真でははっきり見えません。
(もっと拡大して撮りたいところですが、そもそも私はハサミムシの存在に気づいていないのです。)


※ 鬱蒼と育ったスギ林の林床は昼間でもかなり暗いので、肉眼ではどうしても小さな虫を見落としがちです。 
強力なライト(照明)を持参するのが良いのかもしれませんが、明るい光で照らしたら虫が逃げてしまいそうな気もします。 


【アフィリエイト】

ランダムに記事を読む