2024/10/06

秋の強風に乗って舞い上がる遊びを繰り返すハシボソガラスの群れ(野鳥)

 

2023年10月上旬・午後13:40頃・強風が吹く薄曇り 

広大な田園地帯の一部で稲刈りが始まりました。
ハシボソガラスCorvus corone) の小さな群れが、強風に煽られながらもウィンドサーフィンを楽しんでいました。
電柱天辺の腕金に止まった三羽烏が、強い逆風を利用して垂直に飛び上がっては再着陸するという遊びを飽きずに繰り返しています。 
同時に舞い上がった個体同士が空中で軽い追いかけっこ遊び(空中戦)をすることもありました。 
遊び疲れたのか、風を待っている間に羽繕いを始めました。 



ウィンドサーフィンを楽しむ様子を見て、周囲から続々とカラスが集まって来ました。 
…ように見えたのですけど、田園地帯で採食するために飛来しただけかもしれません。 
実際に風に乗って遊んでいるハシボソガラスは3羽だけで、他の個体は静観しています。 

ノスリに対して群れでモビング(擬攻撃)するカラスも近くで見かけたのですが、その様子は撮り損ねました。 


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2024/10/05

ナツメの種子散布者としてのホンドタヌキ

 



2023年11月下旬・午後12:25頃・晴れ 

平地のスギ防風林に残されたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の溜め糞場wbc1を定点観察に来ました。 
まるでノウサギの糞のようなコロコロと丸い小さな糞粒が目に付きました。 
時間が経つとタヌキの溜め糞にケカビが生えてきます。 
新鮮な糞塊にベッコウバエ♂(Dryomyza formosa)が来ていました。 
交尾相手の♀を待ち伏せしているのです。(動画公開予定)

イチョウの種子(銀杏)やカキノキの種子が消化されないまま糞と一緒に排泄されていたのは前回と同じです。 
今回は、見慣れない茶色の果皮がほとんど消化されず大量に排泄されていました。 
この時期のタヌキがよく食べている旬の果物は何でしょう? 
私には心当たりがありました。 
近くの民家の庭に植栽されたナツメの果実ではないかと予想したのです。 
(その後、近所の別な地点でもナツメの若い庭木を見つけました。) 





早速、溜め糞場wbcから直線距離で約800m離れたナツメの木を見に行ってみると、完全に落葉した後の枝先に熟した果実が実っていました。 
ナツメの果実は核果に分類されるのだそうです。 
木の下には大量の落果が散乱しています。 
動画に撮りながら、ナツメの落果を手でほぐして、中に含まれている種子を確認しました。 
ほぐした茶色のナツメ果皮が、タヌキの溜め糞場で見つけた未消化物とそっくりです。
ホンドタヌキはナツメの落果(核果)を少し咀嚼しただけでほぼ丸呑みしているようで、消化が悪く、ほとんどそのまま糞と一緒に排泄されていました。

このときは種子を捨ててしまいましたが、後日に再訪してナツメの種子を改めて採集しました。 (写真公開予定)
今後はタヌキの糞分析で見つけた未消化の種子がナツメかどうか、詳細に比較することができます。 

ナツメの種子はタヌキによって被食型の動物散布されていることが分かりました。 
やがてタヌキの溜め糞場からナツメが芽生えてくるでしょう。


今後の課題は次の3点です。
今回はナツメの果皮だけで判断してしまいました。
まず何よりも、タヌキの溜め糞にナツメの種子が含まれることをしっかり確認しないといけません。 (※ 追記参照)
もう一つは、ナツメの木の下で秋に落果を夜な夜なタヌキが拾い食いに来るかどうか、トレイルカメラを設置して確かめる必要があります。
タヌキ以外の野生動物もナツメの種子散布を助けているかもしれません。
最後に、溜め糞から回収した種子の発芽能力を調べたら完璧です。


※【追記】
2023年12月上旬
少し離れた別の溜め糞場ph:スギ倒木横で撮った写真に、未消化のまま排泄されたナツメの茶色い果皮および両端の尖った細長い種子が写っていました。





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ヤマハッカの花蜜を求めて飛び回るイチモンジセセリ【FHD動画&ハイスピード動画】

 

2023年9月下旬・午前11:35頃・晴れ 

里山の山腹に咲いたヤマハッカの群落で複数のイチモンジセセリParnara guttata)が訪花していました。 
翅を閉じたまま口吻を伸ばして吸蜜しています。

イチモンジセセリがヤマハッカの花から飛び立つ瞬間を狙って240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@0:54〜) 
素早い羽ばたきと滑空を交互に繰り返す飛翔のリズムが独特です。


減少率が顕著な鳥と蝶のリストが掲載されていて、私のフィールドでの体感にもほぼ合致していたのですが、その中にイチモンジセセリが含まれていたことに衝撃を受けました。
イチモンジセセリなんか、ごくごくありふれた普通種で、虫好きは誰も見向きもしない蝶だったのに、まさか希少種になる日が来るとは思いもよりませんでした。
生物多様性が急激に減少し、ますます単調で貧困な生態系になりつつある現状に危機感を覚えます。
今の子供が昆虫採集やバードウォッチングに目覚めても、(周りの大人が必死でお膳立てをしてあげないと)ちっとも面白くないだろうなーと同情してしまいます。
次世代の虫好きや鳥好きが育たないのも悪循環の一因です。

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