2024/06/06

ヒト♂の立ち小便跡に対抗して排尿マーキングするホンドタヌキ♂【トレイルカメラ】

 



2023年9月上旬 

シーン1:9/7・午後14:08・晴れ(@0:00〜) 
二次林にあるニホンアナグマMeles anakuma)の旧営巣地(セット)の横を獣道が通っていて、その途中にある立木(樹種はミズキ?)にヒト♂(Homo sapiens)が立ち小便をしていました。


シーン2:9/7・午後17:36・気温25℃(@0:38〜)
約3時間半後の夕暮れに、ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が単独で手前から登場しました。 
辺りをぶらついてから、立木(ミズキ?)の根元でいつもと違う匂いを嗅ぎつけました。 
果たしてタヌキはどんな反応をするでしょうか? 
ヒト♂の立ち小便跡に対抗するように、タヌキ♂も左後脚を上げて排尿マーキングしました。 
排尿姿勢から、このタヌキの性別は♂と分かります。 
身長の違いから、ヒトの立ち小便跡の方が幹の高い位置から下に垂れているのですが、だからといって「縄張り内に謎の巨大動物が来てマーキングして行った!」とタヌキが恐れおののいたり、逆立ちして無理に高い位置にマーキングしたりすることはありませんでした。 

その後、獣道を右往左往するタヌキ♂は 身震いしてから、右上奥にトコトコ立ち去りました。 


シーン3:9/8・午前4:14(@1:29〜) 
日付が変わった翌日の未明にもタヌキがやって来ました。 
獣道の横に立つミズキ?の根元に小便臭を嗅ぎつけると、自らも排尿マーキングしました。
このとき片足を上げたかどうか、映像でははっきりしません。 

その後もアナグマの旧営巣地をうろついて餌を探しているようです。 
そこへ獣道の右上奥から別個体が走って来て、先行個体と合流しました。 
後続個体も立木(ミズキ?)の横で立ち止まったのですが、マーキングするかどうか見届ける前に、残念ながらトレイルカメラの録画が打ち切られてしまいました。 


シーン4:9/9・午前7:09(@2:29〜) 
更に翌日の明るい朝に、単独のタヌキがまたやって登場しました。 
右から来てアナグマの巣口Rの横を通り過ぎて左へ向かいます。 


シーン5:9/9・午前7:10・気温22℃(@2:29〜) 
続きが別アングルで設置した新機種のトレイルカメラに記録されていました。 
アナグマの巣口Lに慎重に顔を突っ込んで匂いを点検してから、右奥の獣道へ向かいます。 
立木(ミズキ)の幹の匂いを嗅いでから、左後脚を上げて排尿マーキングしました。 
この個体も♂でした。 
急に駆け出すと、獣道を右上奥に向かいました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 



【考察】
同じ立木にヒトとタヌキが小便でマーキング合戦を繰り広げたことになります。 
一方で、この期間に現れたアナグマは意外にも無反応でした。 
なかなか興味深い結果が得られましたが、繁殖期の野生動物の巣穴付近では面白半分に立ち小便をするとストレスを与えそうなので、やらない方が良さそうです。 
(撮影したのは繁殖期ではありません。)
予め用を足してから、野生動物の営巣地に向かうようにしましょう。

余談ですが、農作物を食害する野生動物に悩まされている場合、農地の周辺にオオカミの尿を撒いておくと、その匂いを怖がって近寄らなくなる効果があるのだそうです。
在来種のニホンオオカミはとっくに絶滅していても、本能的な忌避効果があるようです。
ウルフ・ピーという商品名でオオカミの尿が輸入販売されています。
機会があれば、ウルフピーの忌避効果を私も実験してみたいものです。
しかし、効き目がありすぎて野生動物が逃げてしまい、トレイルカメラに二度と写らなくなるようでは、個人的に困ります。





夜の池で飛ぶウスバカゲロウの仲間?【トレイルカメラ:暗視映像】

 

2022年8月中旬・午前後:頃・ 

シーン1:8/19・午後13:32(@0:00〜) 
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
里山で湧き水が溜まった浅い泉となり、沢の源流として画面の奥に向かって流れ出しています。 


シーン2:8/19・午後19:17(@0:03〜) 
すっかり日が沈んだ晩に、ウスバカゲロウの1種がハタハタと羽ばたきながら池の上を左から右へ横切って飛びました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。 
夜行性(薄明薄暮性)トンボの黄昏飛行だと面白いのですが、イトトンボ類でもないようです。 





そもそも今回、トレイルカメラのセンサーが何に反応して起動したのか不明です。 
夜な夜な池に飛来するコウモリが直前に素早く横切ったのかもしれません。 
コウモリが飛びながら超音波のエコロケーションで虫を狩る決定的瞬間をトレイルカメラで撮れないかと密かに期待しているのですけど、この池ではまだ撮れていません。

最近たまたま知って驚いたのですが、ウスバカゲロウと似ているクサカゲロウの成虫には
羽に超音波を防ぐ組織器官があり、コウモリからの食害を防ぐ働きがある。(wikipediaより引用)

夜蛾の一部にはコウモリのエコロケーションに対抗する手段を進化させた種類がいることは私も知っていましたが、クサカゲロウもステルス対策しているとは初耳でした。
そんな面白い話があるのなら、自分でも実験して確かめてみたいもののです。
しかし、コウモリを自由に飛ばせる広い実験部屋を用意したりクサカゲロウを何匹も飼育する必要があるとなると、素人にはかなり難しそうです。
(野外で実験できるのかな?)


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2024/06/05

古い巣穴に潜り込んで雨宿りするニホンアナグマ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年9月上旬〜中旬

ニホンアナグマMeles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地(セット)を自動撮影カメラで監視し続けています。
雨夜に戻ってきたアナグマが古い巣穴に出入りする様子をまとめました。


シーン0:9/7・午後14:18・気温33℃(@0:00〜) 
明るい時間帯にフルカラーで録画された現場の様子です。 


シーン1:9/9・午前4:41・気温21℃(@0:03〜) 
小雨が降る未明に、アナグマが左から登場しました。 
巣穴Lにゆっくり潜り込んだのは、雨宿りのためなのでしょうか? 
入巣する後ろ姿の股間に睾丸が見えたので、若い♂と判明しました。 
この営巣地で以前ヘルパー♂を務めた個体かもしれません。 
成獣♂は体格も顔つきも、もっと「ずんぐりむっくり」になります。 


シーン2:9/9・午前4:41(@0:28〜)
ところが、次にトレイルカメラが起動したときには、アナグマが左へ立ち去る尻尾だけが写っていました。 
どうやら巣穴Lの内見を済ませて外に出てきた瞬間を撮り損ねてしまったようです。 


シーン3:9/9・午前4:53(@0:33〜)
小雨が降り続く中、セットの奥の二次林内をうろついていたアナグマがなぜか立ち止まって動かなくなりました。 
5倍速の早回し映像にすると、ミズキの木の背後でアナグマの白く光る目だけが少し動いています。 
カメラの死角で林床を掘り返してミミズを捕食しているのかもしれません。 


シーン4:9/12・午後19:50(@0:54〜) 
3日後の晩は、土砂降りの豪雨でした。 
監視カメラは斜め下を向けて設置しているので、レンズが雨で直接濡れることはありません。  
右からやって来たアナグマが広場で身震いして毛皮の水気を切ってから、巣穴Rに入りました。 
今度こそ、巣内で雨宿りするのでしょう。 
その後、この個体が巣穴から外に出て行った瞬間はなぜか撮れていません。 

ところで、アナグマは巣穴を掘る際に雨水が中に流れ込まないような浸水対策を何か施しているのでしょうか?
子育てしていたアナグマ家族がこの営巣地から転出したのも梅雨の時期だったので、巣内が水浸しになったのではないか?と考えたこともありました。
ファイバースコープを導入して巣穴の奥を覗いてみたいのですが、今季はなるべく余計な手出しをしないように自重しています。


後半は余談になりますが、画面の赤丸に注目して下さい。(@1:09〜) 
1匹の小動物が激しい豪雨に打たれながらも広場を横切って右へ歩き、最後は林縁の灌木を登り始めました。 
アナグマが入巣Rした後の映像にたまたま写っていました。
5倍速の早回し映像にすると、謎の小動物の動きが分かりやすくなります。(@1:37〜) 
なんとなくニホンアマガエルHyla japonica)かな?と思ったのですけど、カエルならピョンピョン跳んで移動する気がします。 
野ネズミの中でも木登りが得意なヒメネズミApodemus argenteus)の可能性もありそうです。 
これまでも野ネズミが雨夜に登場したことが何度もありました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 




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