2024/04/28

ホンドタヌキの溜め糞場に集まるオオヒラタシデムシとクロボシヒラタシデムシについて

 

2023年7月中旬・午後12:30頃・晴れ 

ホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がスギ防風林の倒木横に残した溜め糞場phを定点観察しています。 
溜め糞に集まるシデムシ類に変化がありました。 



それまでは赤黒のクロボシヒラタシデムシOiceoptoma nigropunctatum)の成虫および幼虫だけだったのに、真っ黒なオオヒラタシデムシNecrophila japonica)の成虫も多数来るようになりました。 
ペアが成立して交尾しているオオヒラタシデムシ♀♂も居ます。
並んで糞食していたシデムシ幼虫同士の小競り合い(闘争・逃走シーン)が撮れていて、興味深く思いました。(@0:20〜) 
餌は豊富にありますから、占有行動の必要はないと思っていました。(金持ち喧嘩せず) 

甲虫(鞘翅目)では他に、肉食性のサビハネカクシOntholestes gracilis)も1匹だけ、下に掲載した写真に写っています。 

次は双翅目について。
メタリックグリーンに輝く常連のキンバエ(種名不詳)とは別に、見慣れない微小でカラフルなハエが溜め糞上で翅紋を誇示していました。 
この気になるハエは別の溜め糞場wbc-1にも来ていたので、改めて別の記事で紹介することにします。



昆虫以外では、オカダンゴムシArmadillidium vulgare)およびワラジムシPorcellio scaber)の等脚目が溜め糞に群がっています。 


【考察】 
私のフィールドで溜め糞場に集まるシデムシ類の季節消長を定量的にきっちり調べた訳ではありませんが、どの溜め糞場でも毎年春になって真っ先に現れるのがクロボシヒラタシデムシで、オオヒラタシデムシは遅れてくるという印象があります。 
まるで登場役者が交代するように、クロボシヒラタシデムシが居なくなった後もオオヒラタシデムシがしばらく残ります。 
つまり、この2種は出現季節を少しずらすことで、溜め糞場という同じニッチに棲み分けをしているようです。

クロボシヒラタシデムシは成虫越冬で、いち早く休眠越冬から覚めるようです。 
それに対してオオヒラタシデムシの成虫は夏になってようやく羽化してくるのか?と推測したのですが、wikipediaによるとオオヒラタシデムシも成虫越冬らしい。 
となると、オオヒラタシデムシ成虫が遅れて溜め糞場に出現する理由が分かりません。 
・まさか夏になるまで休眠越冬から覚めないのでしょうか?
雪国では幼虫または蛹で越冬するのではないか?と定説を疑いたくなります。 
もしかするとオオヒラタシデムシは寒さに弱くて、雪国では越冬に成功する成虫の数がきわめて少ないのでしょうか?
・今のところ私は目視で溜め糞場のシデムシ類を探しているだけです。
したがって、もしもオオヒラタシデムシが獣糞の中に潜り込んでいるとしたら、見えてないだけという可能性があります。
・あるいは越冬直後のオオヒラタシデムシは、獣糞よりも死肉への嗜好性が高いのかもしれません。
腐肉を使ったトラップを仕掛けてみて、オオヒラタシデムシの成虫が春から現れるかどうか、確かめてみたいものです。

シデムシ類の幼虫は三葉虫みたいな形態をしているのですが、私は種類の見分け方を知りません。 
シデムシ類の幼虫を飼育してみることが謎解きのヒントになるかもしれません。

2024/04/27

ニホンアナグマの旧営巣地に片足を上げて小便マーキングするホンドタヌキ♂【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年8月上旬・午前2:25頃・気温23℃ 

深夜未明に単独で現れたホンドタヌキNyctereutes viverrinus)がニホンアナグマMeles anakuma)旧営巣地の巣口Lを覗き込んで匂いを嗅いでいました。 
左に立ち去る間際に、左後脚を上げるとマルバゴマキ(別名マルバゴマギ、ヒロハゴマキ、オオバゴマキ)の細い灌木の根元に小便をかけて行きました。 
排尿マーキングの際に片足を上げるのは♂の特徴です。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:21〜) 
尻尾の中央部に滴状の黒斑▼がある個体のようです。 
アナグマ家族が転出した後で不在だからこそマーキングしておき、ゆくゆくは占領するつもりなのでしょうか?
「狸♂参上! 」

別アングルで設置した監視カメラでも続きが撮れていました。 
画面の右端を足早に右へ立ち去るタヌキの側面がちらっと写っていただけでした。 

この後、タヌキの排尿マーキングに対抗してアナグマがスクワットマーキングなどで匂い付けする行動は記録されていませんでした。 
このセットにもう戻ってくるつもりはないのでしょうか? 



電線で鳴く♪キジバト♂の綱渡り(野鳥)

 

2023年8月上旬・午前11:40頃・晴れ 

郊外の団地でキジバト♂(Streptopelia orientalis)が電線に後ろ向きで止まって鳴いていました。 
カメラを向けると、振り返って横目で私を見ています。 
警戒を解くと羽繕いをしてから、前を向いて再び鳴き始めました。 
後ろ姿なので、デデポポー♪と鳴く声量が小さく、リップシンクロも確認できませんでした。 
鳴くリズムに合わせて、尾羽を上下しています。 

鳴き止むと、電線上で数歩横に歩いてから、かゆい頭を右足で掻きました。 
再び鳴き始めたものの、スズメやカワラヒワの鳴く声♪の方が大きいですね。 

私がしつこく撮っているので嫌気が差したのか、キジバト♂は電線上をどんどん右に移動し始めました。 
初めは横歩きだったのに、綱渡りのように歩くようになりました。 
通常の歩行時と同じく、首を前後に振りながら綱渡りしています。 

最後はパタパタと羽ばたいて右へ飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 

日本の野鳥さえずり・地鳴き図鑑』を紐解いてキジバトの鳴き声を調べると、
電線やアンテナにとまってデデーポッポと繰り返して鳴き、パタパタパタと飛び立っては翼を広げたまま帆翔する独特のなわばり行動をする。(p8より引用)
今回は飛び去ったキジバトを見失ってしまい、縄張り行動の帆翔をしたかどうか不明です。 
普通に逃げただけのような気がします。

キジバトの囀りさえずりを声紋解析してみる?

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