2024/04/01

トリアシショウマの花蜜を吸うメスグロヒョウモン♂

 

2023年7月中旬・午後12:05頃・くもり 

山道の横に咲いたトリアシショウマの群落でメスグロヒョウモン♂(Damora sagana)が訪花していました。 
この組み合わせは初見です。 
半開きの翅を軽く開閉しながら吸蜜しています。 
翅が無傷できれいな個体でした。 

ヒョウモンチョウの仲間は翅裏の斑紋を見ないと同定が難しいのですが、なかなかしっかり見せてくれません。 
念じながら待っていると、後半にようやく向きを変えてくれて、メスグロヒョウモン♂と判明しました。

2024/03/31

古い巣穴に一時帰還して中の様子を調べるニホンアナグマのヘルパー♂【トレイルカメラ】

 



2023年7月中旬 

ニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が生まれ育った営巣地(セット)から他所へ転出した後も自動センサーカメラで監視を続けています。 


シーン1:7/7・午後16:20頃・くもり(@0:00〜) 
まだ明るい日中にたまたま撮れた現場の状況です。 


シーン2:7/11・午前4:39 (@0:04〜) 
日の出時刻は午前4:22。
日が昇った直後の旧営巣地に右からアナグマ成獣が来て、左へノソノソと歩いてました。 
画角の外の巣穴Lを経由して左から手前に回り込むと、巣口Rを覗き込んでその匂いを頻りに嗅いでいます。 
そのまま巣穴Rrの中に潜り込んだのですが、入巣の際に後ろ姿の股間に睾丸が見えたので♂と判明しました。(@0:33〜) 
つまり、単独で戻ってきたのは母親♀ではなくヘルパー♂でした。


シーン3:7/11・午前4:40(@0:45〜)
トレイルカメラの起動が間に合わず(35秒後)、おそらくヘルパー♂が巣穴Rrから外に出て来るシーンを撮り損ねてしまったようです。 
右へ立ち去る前に二次林の中で立ち止まり、身震いしました。 

旧営巣地に久しぶりに戻ってきたヘルパー♂が、巣穴の内部の点検(内見)だけして帰ったようです。 
最近ホンドタヌキ(尻尾に黒班▼)が巣穴Rに(ときどき?)住み着いているようなのですが、アナグマのヘルパー♂は積極的に巣穴を奪い返すつもりはないようです。
「同じ穴の狢(むじな))」の実態はなんとも微妙な関係で、時間をずらしてシェアしているのが面白いですね。


私の観察では今のところ、ヘルパー♂は縄張りを巡回したり採餌に出かける際はいつも単独行動しています。
母子の群れとはいつも別行動なので、離乳前後の子育てを果たしてヘルプしているのかどうか疑問です。
この点が本で読む話とは大きく異なります。(鈴木欣司『アナグマ・ファミリーの1年』など)
トレイルカメラが登場する前の時代にアナグマ家族を餌付けした古い観察記録なので、餌場で見られた行動の多くは餌付けの影響を強く受けた不自然な行動ではないのか?と私は密かに疑ってしまいます。
それとも私が見ている当地のニホンアナグマ個体群の暮らしぶりは一風変わっているのでしょうか?
長期で観察を続けてみないと何とも言えません。

※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


コガタスズメバチにベーツ擬態するオオナガハナアブ♀の身繕い・飛翔

 

2023年7月中旬・午後12:05頃・くもり 

里山の雑木林を抜ける林道を歩いていると、オオバクロモジの葉の上に見慣れないアブを見つけました。 
後で調べてみると、オオナガハナアブ♀(Spilomyia gigantea)という希少種でした。 
都道府県によってはレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているのですが、ここ山形県では特に指定されていませんでした。 

コガタスズメバチ(Vespa analis insularis)のワーカー♀と瓜二つで、驚くほど見事なベイツ型擬態です。 
ただしオオナガハナアブの複眼は頭部と同じくオレンジ色で、この点は改善の余地がありそうです。 
ちなみに、コガタスズメバチの複眼は茶色です。
左右の前脚を揃えて拝むように擦り合わせ、身繕いしていました。 
接写するために私がレンズをそっと近づけると、オオナガハナアブ♀は警戒したのか左右の前脚を同時に上げて万歳しました。 
スズメバチの長い触角を模した行動なのでしょうか?
しかしスズメバチは触角の先を下に向けていることが多い気がします。(下の写真を参照) 
腹部をピクピクと前方に軽く屈曲させているのは、スズメバチ♀が毒針で刺す行動を真似て威嚇しているのかもしれません。(行動擬態) 
もしオオナガハナアブ♀を生け捕りにしたら、腹端で私の指を刺す真似をするかどうか、確かめてみたいものです。 



擬態のブラフが通用しないと悟ると、オオナガハナアブ♀はブーン♪と蜂のような羽音を立てて、急に左へ飛び去りました。 
飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
最後に擬態者(オオナガハナアブ♀)とモデル(コガタスズメバチ♀)の比較写真をスライドショーで示します。 


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比較として、擬態のモデルと思われるコガタスズメバチ♀の写真を載せておきます。
(全て私が過去に撮った写真で、スライドショーの素材にしました。)

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