2024/01/10

ホンドタヌキ幼獣6頭が巣穴の入口に出てきた!

 



2023年5月下旬・午後13:25頃・晴れ 

トレイルカメラを設置するため、巣穴の発見から数日後にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の営巣地にやって来ました。 
前回と同じく動画を撮りながらゆっくり巣穴に近づくと、無邪気なタヌキ幼獣が巣口aで出迎えてくれました。 
黒っぽい毛皮の幼獣は、もう自力で立って巣内を歩き回っています。 
幼獣の目は既に開いているのにヒトを恐れる素振りはあまりなく、鳴き声も発しませんでした。 
落ち着きなく動き回るのできっちり数えられませんでしたが、計5〜6頭の幼獣でした。 
 親ダヌキは巣内で寝ているのか、それとも採餌のために外出しているのかな? 
巣口aの外にはスギナが疎らに生えています。 

平凡社『日本動物大百科1哺乳類I』でタヌキの繁殖について調べると、
年1回出産、産子数18でふつう45子、交尾期24月、出産期5〜6月、妊娠期間59〜64日。(p116より引用)
今回観察した子ダヌキが5〜6頭ということは、ほぼ平均的(やや多め)な産仔数のようです。
隣りにあるもう一つの巣穴bには今回もタヌキは居ませんでした。 


ここはトレイルカメラを設置しにくい場所で、工夫が必要でした。 
いつもは立木の幹にトレイルカメラをくくりつけてハイアングルで設置するのですけど、巣穴まで少し遠くなってしまいます。 
今回はローアングルで設置することにしました。 
初夏の原っぱでは雑草の草丈が高く生い茂るので、ローアングルではなかなか視界を確保できません。 
もちろん草刈りするのは簡単ですけど、子育て中の親ダヌキを怖がらせたくありません。 
巣口付近の環境をあまり撹乱すると、親タヌキが警戒して引っ越してしまいそうです。 
仕方なく、巣穴から少し離れた地面にトレイルカメラを置いてみることにしました。 

普通の三脚を原っぱに立てて長期間置くと目立ってしまうので、目立たないようローアングルの三脚を自作しました。
工作というほどではありませんが、ペットボトルのキャップにキリで穴を開けます。
三脚と同じ直径のボルトをホームセンターで買ってきて、キャップの穴に通し、ナットやワッシャーで締めておきます。 
そのネジにトレイルカメラを固定しました。 
カメラが倒れないよう重りとしてペットボトルに水を満タンに入れました。 
穴を掘ってペットボトルを埋めれば更に安定したかもしれません。
この工作は私の発明ではなくて、確か動物写真家の本を読んで知りました。(思い出したら追記します。)

タヌキや誰かヒトがカメラを持ち去ったりしないように、盗難防止の対策が必要です。 
持参した重いコンクリートブロックを横に置いて、ワイヤーロックでカメラをくくりつけました。 
昼間は風揺れによる誤作動が多いだろうと予想し、夜間のみ監視するようタイマー設定しました。(午後18:00〜午前6:00 ) 
さて、どんな映像が写るか楽しみです。


実はトレイルカメラを設置した日はすぐに帰宅せずに、離れたところから望遠で隠し撮りを試みました。 
遠くの木陰にブラインドを張り、中に身を隠して日没まで粘ったものの、タヌキが巣穴に出入りする様子を撮影できませんでした。 
タヌキの営巣地を遠くから見ると雑草が背高く生い茂り、巣穴がほとんど見えませんでした。 
タヌキは主に夜行性ですから、やはり無人の自動センサーカメラに監視・撮影を任せた方が良さそうです。 



舗装路で日光浴していたアオダイショウの幼蛇が蛇行して逃げるまで

 

2023年5月下旬・午前11:45頃・晴れ 

郊外の住宅地で蛇が舗装路の日陰から日向に進出しようとしていました。 
日光浴していたようです。 
見慣れない横縞模様があり、調べてみるとアオダイショウElaphe climacophora)の幼蛇でした。 
(体長がそんなに小さい印象はなかったけどな〜。)

私が動画を撮りながら右足を1歩踏み出したら、蛇は慌てて身を翻し、側溝沿いの木の下に逃げ込みました。 
蛇行して素早く逃げる様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。 
舌をチロチロと出し入れしていますね。
このとき1.5倍に拡大しています。(デジタルズーム)

2024/01/09

ホンドタヌキの巣穴を見つけた!

 

2023年5月下旬・午後13:25頃・晴れ 

私が近道をしようと休耕地の原っぱを横切って歩いていると、ハルジオン群落の陰からホンドタヌキNyctereutes viverrinus)が顔を覗かせて私の様子をこっそり伺っていました。 
タヌキの幼獣ではなくて成獣です。 
正面からこちらを見据えている顔の額に黒い傷跡のような模様があります。
草むらにゆっくり身を伏せたのは、私から隠れているつもりなのでしょうか? 




私が動画を撮りながら草地をゆっくり歩いて近づいても、タヌキが走って逃げなかったのは意外でした。 
タヌキは草むらの奥で右から左へそっと横切ったのですが、私も慌てていて、うっかり録画終了ボタンを押してしまいました。 
急いで続きの動画を撮り始めると、タヌキはハルジオン群落の陰に身を伏せてこちらを見ています。 
やがてどこかに姿を消しました。 

私がゆっくり歩いて回り込むと、地面に掘られた巣穴を発見しました。 
タヌキはここに避難したようです。
私は知らず知らずタヌキの巣穴に向かって原っぱをズカズカと歩いていたようで、親ダヌキが警戒していたのだと分かりました。
巣穴の奥はどのぐらい深く掘られているのか分かりませんが、巣口aにズームインしても逃げ込んだタヌキの姿は見えません。 




辺りを探索すると、隣にもう一つの巣穴bを見つけました。 
独立した巣穴が2つあるのか、それとも内部でつながっているのかな? 
巣穴bの中にまばらに敷かれた枯れ草は、巣材(寝床)なのでしょう。 




タヌキも今は繁殖期(子育て中)ですから、神経質になっているはずです。 
私は撮影を最小限に済ませると、急いでタヌキの営巣地から立ち去りました。 
これでも巣口に近づき過ぎないように、タヌキを追い詰め過ぎないように、気をつけたつもりです。
もし私が本気で駆け寄ったら、狸寝入り(擬死、死んだふり)をしたでしょうか? 
早速、無人の自動センサーカメラ(トレイルカメラ)を設置して、ホンドタヌキの巣穴を監視することにしましょう。 

原っぱにはスギナやハルジオンなどの雑草が生えていて、クズの蔓も伸びつつあります。 
この休耕地がこれからどうなるか、タヌキにとっては死活問題です。 
今季は休耕地のまま放置してくれるでしょうか? 
地主が畑で何か作物を栽培するためにトラクターで休耕地の耕耘を始めたら、タヌキの家族は強制立ち退きを余儀なくされるでしょう。 

実はタヌキの巣穴を見つけた日はすぐに帰宅せずに、離れたところから望遠で隠し撮りしてみました。 
(私の記憶違いで、後日の話でした。)


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